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YG「なんだよ急に。そんなの、言わなくたって分かってるだろ…」
コーヒーのカップを持ったまま固まってしまった先生。
YG「あー…苺、俺のも食べるか?好きだろ」
「言ってくれなきゃわかんないもん」
いつも以上にきょろきょろと目を泳がせながら話を逸らそうとしているのが気に入らなくて、私は頬を膨らませて抗議する。
たぶん、こういうところがいけないんだと思う。
ただでさえ歳が離れているのに、子供っぽいワガママばかり言って。
これじゃ恋人扱いしてもらえなくたって、文句は言えない。
YG「あぁもう、わかったから」
先生はそう言ってカップを置くと、
YG「好きだよ、A」
つぶらな瞳が一瞬だけ私を捉えて、またそっぽを向く。
たったそれだけで心臓が飛び跳ねて、じわじわと頬に熱がこもっていくのがわかった。
でも、これじゃまだ足りない。
私は勇気を出して口を開く。
「じゃ、じゃあ…キスしてよ」
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作者名:yuzu | 作成日時:2022年6月5日 21時