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もう少しソファでくっついていたかったのに、先生は私を抱き上げると足早に寝室へと向かった。



「やだ〜、まだ寝ないもん」



YG「わかったわかった。寝なくていいから横になっとけ」



足をじたばたさせて抵抗してみても、背中や太ももに回されている腕はびくともしない。
そのままベッドまで連れて行かれて嫌々横になると、先生は私にタオルケットを掛けて離れていく。



「どこ行くの?」



YG「ちょっとグラス下げてくるだけだ。すぐ戻るよ」



そう言って部屋を出ていく先生に頷いて、私はぼんやりと天井を見つめた。
冷たいシーツが火照った身体を冷ましてくれて心地いい。
さっきまでいい雰囲気だったし、明日は2人揃ってお休み。
少しは期待してもいいのかな。



密かに胸を高鳴らせていたけれど、しばらくして戻ってきた先生は私の隣に寝転ぶと、



YG「電気消すぞ」



いつもの調子でさっさと照明を落としてしまって、私はがっかりしながら先生のほうへ体を向ける。



「ユンギ先生?」



YG「ん?」



薄暗い中呼びかけると、上を向いたまま返事をする先生。
今日もこのまま寝ちゃうつもりなの?
また胸のあたりがもやもやする。



「…まだ寝ないでよ」



いてもたってもいられなくなった私は、体を起こして先生の上に跨った。

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作者名:yuzu | 作成日時:2022年6月5日 21時

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