刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ25)

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無くなった物ページ25

長義side
長義「この箱、本当に壊していいんだよな？」
長谷部「ああ。早くしてくれ！」
南海「おやおや」
古今「物が一つ、消えていますね」
長義「加州、聞こえるか？物が一つ足りない」
加州『何が箱に残ってる？』
長義「キーホルダー、手紙が三枚、写真が一枚」
加州『そのキーホルダー、熊と刀どっち？』
長義「熊だ」
加州『了解。ありがとう、居残り組』
長義「誰が居残りだ」

加州side
刀のキーホルダー、あいつが首から下げてるヤツだ。
加州「薬研、A！あの首から下げてあるキーホルダー取って！援護は俺たちがする」
薬研、A「了解！」
短刀や脇差は接近戦に強いからね。
だが、刀が邪魔して中々懐に入り込めない。
Aが鍔迫り合いに持ち込まれる。
A「ああもう、面倒くさい。加州、ちゃんと守ってよ！主を」
加州「当たり前でしょ」
A「聞こえる？長谷部。折らないから安心していいよ。・・・薬研！」
薬研「おう！」
少年「やめ・・・！」
薬研が少年からキーホルダーを取る。
加州「よし！」
安定「これって、あっちの少年を倒した方がいいの？それともこのキーホルダー？」
というか、なんか違和感。
あんな警報音が鳴り響いてたのに全然人が来ないんですけど。
A「神域・・・？」
加州「Aも同じこと考えてた？」
A「うん。あんなに大きな音とかしてたのに全然人が来ないんだもん」
少年「ははっ、気づくのが遅いですよ。僕は貴方たちと同じなんですから」
少年は薬研が持っているキーホルダーを指差す。
少年「それ、僕のです。雅人・・・君たちの主が、僕の形見として、ずっと持ってた」
主「国明？何を」
国明「雅人・・・。僕はね、死んだんだよ。未来の君が、僕を呼び覚ました」
主が？主はそんなことする人じゃない！
国明「正直、僕は嬉しかった。僕はまだ、君と生きていたかった」
それを言うなら、俺だって沖田くんとまだまだ戦いたかった。
でも、出来ないんだよな・・・。
A「わかるよ。その気持ち。私も、元の主たちの役に立ちたかった。でもね、もう刻まれてしまった歴史、物語は変わらないんだよ。変えたくても・・・」
鶴丸「そうだな。・・・主、そいつの顕現を解いて、石切丸たちにお祓いをしてもらえ。斬られるよりはよほどマシだろう」
主「なんなんだよ！顕現とか・・・。石切丸って誰なん？俺はそんなヤツ知らん！」
三日月「では記憶を見せるのが手っ取り早いか」