刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ24)

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時間遡行軍の正体ページ24

Aside
加州「どこにいるかわかる？暁さん」
暁「皆様にとても近い距離にいます。目に見える範囲にいませんか？」
薬研「全く・・・」
A「もしかして、あの国明と呼ばれた少年が？」
薬研「確かに、時間遡行軍の気配は多少するが」
三日月「成る程な。Aの勘が当たったかもしれん」
A「ああもう、最悪。そうなる前に手を打ちたかったのに」
加州「じゃあ、主の力は！」
鶴丸「敵に使われた可能性が高い」
通信越しに山姥切たちの声が聞こえる。
長義『審神者は、眠ったモノの心を励起させる。それは刀に限らないだろうね』
南海『だとすれば、他の審神者の力も使われただろうね。おそらく、亡くなった身内に関係のある物が本丸から消えているはずだ』
水心子『だったら、本丸総出で探す必要があるな』
加州「あ・・・。主の部屋に、鍵つきのからくり箱がある。壊していいから物が六個入ってるか確認して！」
水心子『わかった』
国明「そこのお兄さんたち、何してるんですか？」
鶴丸「俺たちを認識出来るのかい？」
国明「ええ、まぁ。彼はあまりはっきり見えないみたいですけど」
主「国明？どうしたと？」
A「博多弁を喋る主ってなんか違和感すごいなぁ」
加州「わかる」
国明「余裕そうですね」
ガシャンと硝子が割れる音。
少年は攻撃を仕掛けてくる。
"へし切長谷部"を使って。
ビービーと鳴り響く警報音。
少年はこの時代のへし切長谷部を使って攻撃してきたのだ。
三日月「長谷部を折るなよ。未来の長谷部がいなくなるかもしれん」
A「わかってるよ。というか、刃こぼれ一つもダメじゃない？」
加州「避けるしかないじゃん」
薬研「本丸にいる奴らが無くなった物を見つけるまでの辛抱だな」

長谷部side
突如、凄まじい頭痛に襲われる。
今までにない記憶が流れ込んでくる。
見えるのは、加州、薬研、A、大和守、三日月、鶴丸。
刀は抜かず、回避に専念しているようだ。
奥に若い主が見えた。
みんなは主を守ろうとしている。
長谷部「早く無くなった物を見つけるぞ！でないと、主が！」
松井「長谷部？一体・・・」
長義「はぁ！？」
肥前「一体なんなんだよ」
長義「現代のへし切長谷部を使う少年と交戦中らしい」
長谷部「成る程。この記憶はそれか」
また流れ込んでくる。
どうやらAと鍔迫り合いをしているようだ。
A「・・・い。加州・・・てよ！あ・・・を」
よく聞き取れない。
A「・・・える？長谷部。折らないから安心していいよ」