刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ3)

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足利から織田、豊臣へページ3

Aside
時代:室町
足利義輝が今、死んだ。
骨喰・・・。
焼ける前のお前はよく喋って、笑っていたな。
確か私はこの後、歴代の将軍の腰に差されていたはず・・・。
そして義昭は支えてくれた礼にと織田信長に贈ったな。
そこで薬研や不動、長谷部、宗三と出会って長谷部と同じ時期に羽柴秀吉に下げ渡されたな。

時代:安土桃山
信長「猿！猿はおるか」
秀吉「ここに」
信長「これをお前に与えよう。A藤四郎だ」
秀吉「よろしいのですか！？」
信長「ああ。官兵衛に与えてお前に与えないのはいかんと思ってな。これからも頼んだぞ猿よ」
秀吉「ハッ！」
あいつが魔王？
戦国の世には有り得ない優しさだな。
だが、あれが本来のあいつなのかもしれない。

時代:江戸初期
秀頼「三成」
三成「何でしょう」
秀頼「これをお前に預ける」
三成「これは、A藤四郎！一体何故？」
秀頼「また会うときに返すのだ」
三成「ハッ！」

六条河原にて

三成「申し訳ありませぬ、秀頼様。A藤四郎、お返し出来そうにありません」
徳川兵「見つけたぞ！石田三成だ！」
三成「ぐっ」
そうか。
私は石田三成から徳川に渡ったんだな・・・。
覚えていなかった。
豊臣から徳川に渡ったところは曖昧だったから。
家康「これは！お館様が持っておられた・・・。秀吉様に与えられていたのか？」
家康は私を拾う。
少し、私の気持ちに変化があった。

以下、手紙
主へ

私の気持ちに変化があった。
自分には逸話がなく、誰にも必要とされてないと思っていた。
だが、違った。
私を見つけた家康を見て感じたのは、私は誰かの形見で、それを大切にしてくれる人がいた。
今までどうして気づけなかったのだろう・・・。

最後は笑って修行を終わらせたいな・・・。

NOside
一期「主！鳩を、鳩を使ってください！」
審神者「イヤだよ！昨日も同じやり取りしたよね！？」
五虎退「A姉さん、泣いてたのでしょうか？」
厚「何でだ？」
五虎退「いえ、その、ここ『最後は笑って修行を終わらせたいな』って。もしかしたら泣いてたのかなって」
一期「主ぃぃ！」
審神者「無理だってぇ！」
鶴丸「まぁ気長に待っていてやれ。Aも覚悟を決めて修行に行っただろうからな。俺や、一期だってそうだっただろ？」
一期「そうですが・・・」
乱「鈴姉、どんな風に変わって戻ってくるかな？」
後藤「昔みたいに、よく笑ってるA姉になってるかもしれねぇな」
信濃「楽しみだね！」