共通点 ページ16
加州side
加州「ホントに共通点ないね。年齢も審神者歴もバラバラ」
暁「はい。全くもってありません」
A「・・・いや、共通点ならあるよ」
加州「え？どこ？」
長義「ああ。本当だ」
則宗「嫌な共通点だな」
安定「どこ！教えて！」
A「ここ。経緯の部分」
薬研「！・・・大将」
三日月「全く、惨いな。時間遡行軍も、運命も」
鶴丸「そりゃ、時間遡行軍も目をつけるわけだ」
安定「え、ホントどこ？」
A「ここだよ」
そう言ってAが指さしたのは主の経緯、『幼馴染みを亡くしている』の部分。
長義「そして、他の本丸の審神者も・・・」
長義は一つ目の"紫苑"本丸、『妻子が事故死し、教員を辞職』の部分。
爺は二つ目の"綾華"本丸、『幼い頃に両親を亡くしている』の部分。
三日月は三つ目の"朧"本丸、『朧を庇い、三才年上の兄が亡くなっている』の部分。
鶴丸は四つ目の"若紫"本丸、『一人息子を交通事故で亡くしている』の部分。
薬研はこの"国明"本丸、『高校生の時、幼馴染みを亡くしている』の部分。
A「全員、身近な人を亡くしてる」
加州「でも、どうして？」
A「加州なら、主が死んだらどうする？過去に戻ってやり直したい？」
加州「そりゃ、やり直したいって思うけど、ダメなんだよ」
則宗「そうだ。そこを時間遡行軍に狙われた」
安定「でも、一体何のために？」
鶴丸「そこはわからん」
三日月「主が歴史を変えるようなことはしないと信じてはいるが、万が一のこともある。そのときは・・・」
長谷部「その万が一にならないようにするんだろうが」
暁「あっ！？」
こん「こ、これは！」
加州「なになに。どうしたの」
こん「現代への遡行経路が確認されました！」
加州「はぁ！？」
南海「時間遡行軍の目的は、現代への遡行経路を開くことだったのかな？」
肥前「だが、審神者を拐かしてまでする必要があったのか？」
A「現代へ行くには、ある程度何かしらの繋がりがないといけないのかもしれないね。今まで時間遡行軍がどうやって遡行経路を開いたのか知らないけど、この現代への経路は閉じないと」
長義「ああ。この時代、電子機器の普及によって情報が広がる速度が他と比べて異様に速い」
則宗「もし、時間遡行軍が人間の目に触れたら」
清麿「もし、その地に定着した歴史を変えようとしたら」
水心子「最悪、現代が滅びかねない」
薬研「それに、この時代には大将がいる。殺されたら、俺たちはここから消える」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年2月19日 17時
