刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ14)

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一人じゃないページ14

加州side
A「皆貴方を信用してるってこと。だから任せたよ、隊長」
それでもやっぱり自信ないよ・・・。
それに荷が重すぎる。
もし、主を連れ戻せなかったら？
もし、俺たちの助けが遅くて主が死んだら？
怖い・・・。
失敗することじゃなく、主を失うのが。
安定「そうだよ。清光。Aの言う通りだよ」
加州「え？」
安定「主と清光がこの本丸を築いてくれたから、ここまで来れたんだよ」
兼定「そうだぜ。主を支え続けたお前がいたからこの本丸があるんだ」
堀川「うん。だから主さんも、清光くんを第一部隊隊長にしてるんだよ」
長曽祢「お前を信用してな、加州」
安定「それに清光は一人じゃない。僕たちがいる。新撰組の刀剣たちも、この本丸の皆も。だから任せたよ、清光」
俺は一人じゃない・・・。
安定や新撰組の皆、そして本丸の皆がいる。
そうだ。
俺は一人じゃない！
安定「男前な顔になったじゃん」
加州「可愛いって言ってよねー。じゃ、今からそれぞれの役割を決めるよ」
皆、真剣な顔つきになる。
加州「第一部隊は他の本丸と連携を取ってこの事件を調査する。執務組と特命調査組は第一部隊の皆と一緒に調査を進めて。内番は手合わせ以外通常通り行うこと。体力は温存しておいてね。第二部隊、第三部隊は本丸の警備及び見習いくんの護衛。時間遡行軍から狙われる可能性も０じゃないから。そして、見習いくん」
見習い「は、はい・・・」
今にも泣き出しそうな顔してる。
かがんで目線を合わせる。
加州「一緒に主・・・、お兄さんを助けよう」
見習い「で、でも見習いの僕に出来ることなんて・・・」
見習いくんの目から涙が流れる。
加州「あるよ。この本丸を守ること」
見習い「兄ちゃんの本丸を・・・？」
加州「そう。ここは主が帰る"家"なんだ。主の帰る本丸を守ってほしい」
見習いくんは涙を拭う。
見習い「はい。わかりました！」
加州「男前な顔つきになったじゃん」
見習い「加州さんこそ」
加州「っし。暁さん、お上に掛け合って他の本丸と連携を取れるようにしてもらえないかな？」
暁「勿論です。ちゃちゃっと三分で終わらせます」
カップラーメンかな？
それはさておき・・・、
加州「A」
A「何？」
加州「俺のサポート任せたからね。副隊長」
A「私が副隊長？」
加州「そ。俺が今決めた。Aはお爺ちゃん太刀より頼りになりそうだからさ」
A「ふふっ。ありがとう、隊長。よろしくね」
加州「こちらこそ」
絶対に主を助けるんだ！