刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ13)

今日:25 hit、昨日:1 hit、合計:2,919 hit

任せるページ13

山姥切国広side
内番をしていたら何かの警報音が鳴った。
『審神者の生体反応消失。審神者の生体反応消失。優先順位を見習いに繰り下げます。政府へ通報中・・・。通報完了。直ちに政府役員が参ります』
は？審神者の、主の生体反応消失？
乱「何が起こってるの？主さんの生体反応消失って・・・」
確か、何かの警報音が鳴った時は大広間に集まるようになっていたな。
国広「とりあえず、大広間に向かうぞ」
乱「う、うん」

第一部隊の面々が主が消えた現場に居合わせたらしい。
何の前触れもなく消えた、と。
加州「一体どうして・・・。主、死んじゃったの？」
A「いいや。主が死んだのなら、私たちは今、主との繋がりが途絶え、人形を保てていないはず・・・。たぶん、主は生きている、はず」
鶴丸「何者かに拐かされた、と考えるのが妥当か？」
薬研「だが、一体誰に？」
こん「政府役員が到着しました」
加州「俺、連れてくるよ」
雰囲気が重い・・・。
当たり前か。
主が消えたんだから・・・。
国広「大丈夫か？みんな。何も異変はないか？」
安定「大丈夫・・・」
蛍丸「主さん・・・」
今剣「あるじさまがきえたりゆうはなんなんでしょうか」
A「政府の役員から何か話を聞けるといいんだけど・・・」
加州「連れてきたよ」
A「貴方は・・・！」
役員「お久しぶりです。A様。もう名を名乗ってもよい、と許可が出ましたので・・・。私は暁。暁定行です」
政府の役員・・・、暁はどうやらAの知り合いらしい。
A「どうして貴方が此処に？」
暁「実は、数日前から審神者が突如姿を消す、と言う事件が四件発生していまして・・・。今回で五件目です。私はこの事件の担当になりました」
A「その本丸に、共通点は？」
暁「全くありません。審神者経歴も初期刀も、全く・・・」
A「その四つの本丸と連携を取ることは？」
暁「上に掛け合えば出来ます」
A「よし。加州、協力してもらえないかな？」
加州「もちろん。俺に出来ることは何だってする。・・・A、この事件の指揮、任せていいかな？」
A「え？」
加州「俺、みんなを上手く率いる自信がない。それにAの方が頭キレるし、物事も上手く取り計らえるし・・・」
加州は俯いてしまう。
A「嫌だよ。何で私が指揮を取らなきゃいけないの？この本丸のこと、主のことを一番わかってるのは貴方でしょ。加州」
加州「でも」
A「皆貴方を信用してるってこと。だから任せたよ、隊長」