刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ2)

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修行開始ページ2

Aside
審神者「じゃ、頑張ってね」
A「ああ」
一期「鳩は、鳩は使わないんですか」
A「使わん」
乱「でもボク心配だよ」
A「心配してくれてありがとう、乱。あ、手紙は読んでいいから」
秋田「気を付けてくださいね」
A「ああ。それじゃあ、行ってきます」

時代:鎌倉
ここが私の始まりの地・・・。
粟田口吉光の鍛冶。
そろそろと様子を見る。
吉光「おお、出来た。素晴らしい出来だとは思わんか？少女よ」
A「えっ！？」
吉光「この刀の刀身に姿が写ってな。ん？お前さん、何処かで会ったことがあるか？」
A「い、いえ！初対面です！」
吉光「そうか？まぁいい。で、出来はどうだ？」
A「とても素晴らしい出来だと思います」
吉光「そうかそうか」
満足したように父様が頷く。
無性に嬉しくなる。
ああ。私はちゃんとここにいた。
私はちゃんと粟田口吉光の脇差だった。
吉光「実はな、私は初めて刀を打ったんだ」
ええ。それは知ってますよ、父様。
吉光「初めてだが、このような素晴らしい刀を打てて私は嬉しい！この一振りは私の誇りだ！」
誇り・・・。
吉光「銘はAにしよう」
A「何故？」
吉光「お前さんのつけてる髪飾りの鈴の音。とても綺麗な音だからな」
そんな理由で・・・。
ですが、貴方はそういう方でしたね。

以下、手紙
主へ

私は今、粟田口吉光の鍛冶場にいる。
私はちゃんと粟田口吉光作の脇差だったよ。
初めて打った私を誇りと言ってくれた。
それが私はとても嬉しかった。
父様の死にも立ち合ったよ。
最後まで、私たちを愛してくれていた・・・。

次は室町時代、足利の所だ。
私の新たな物語が始まる場所・・・。

一期side
一期「主！今すぐ鳩を使ってください！」
審神者「イヤだよ！それにAが使ってくれって言ってないし！」
薬研「だが今A姉に抱きつきたい衝動に駆られているんだ」
乱「やっぱり鈴姉は粟田口吉光作の脇差だったんだよ！」
信濃「A姉、上手くやってるかな？」
後藤「やってるよ。きっと」
骨喰「足利・・・。過去の俺に会ったりするのだろうか・・・」
鯰尾「じゃあ豊臣の所に行ったら俺やいち兄に会ったりするのかな？」
一期「お前たちは前向きだな・・・」
誇らしいが何だか寂しい。
A姉上・・・。
頑張って下さい・・・。