極修行解禁 ページ1
Aside
ピロン、と誰かの端末の着信音が鳴る。
審神者「あ、俺のだ。ってえええぇ！？」
後藤「うるせぇよ大将」
審神者「でもでもでも！」
加州「俺たち、内容がわからないから驚けないんだけど？」
鶴丸「驚きの予感！」
後藤「うわぁ！」
一期「鶴丸殿、手を離していただきたいのですが」
鶴丸、馬当番サボってきたな・・・。
審神者「・・・の、・・・解禁、した」
加州「なんて？」
審神者「Aの、極修行解禁した！」
A「は？」
一期「え」
後藤「マジかよ」
鶴丸「驚きだぜ・・・」
加州「良かったじゃん、A！」
A「え、あ・・・」
？？「うはははは。めでたいなA藤四郎」
加州「げ、クソジジイ」
鶴丸「いつ行くんだ？明日か、今日か！」
A「すまない、考えさせてくれ」
そう言って私はその場を去る。
三日月side
おや？
Aが何か考え込んでいるな。
三日月「どうした、A」
A「三日月・・・。私の修行が解禁したと、主が」
三日月「おお、めでたいな」
A「めでたい、のだろうか」
三日月「どうした。どれこの爺に話してみろ」
？？「ほほ。ならこの父にも話してみよ」
A「小烏丸様・・・。実は、怖いんです。過去の自分と向き合うのが」
小烏丸「成る程」
三日月「怖い、とは？」
A「兄弟は、私は粟田口だと言ってくれたが、もし修行に行ってそうじゃないとわかったら、今度こそ私は、本当に私が何者かわからなくなる気がして・・・」
三日月「俺はAのように曖昧ではないからな。あまりAの気持ちはわかってやれぬ。だが」
A「？」
三日月「Aが粟田口ではなかったら、三条として迎え入れよう」
A「は？」
小烏丸「む。ならばこの父の所にに来るとよい」
A「いや・・・いや！私はA藤四郎、粟田口だ！」
三日月「ははは。からかいのつもりだったのだがな。本気にしてしまうとは」
小烏丸「それでいい。A藤四郎よ。その気持ちで修行に挑むのだ」
A「小烏丸様、三日月・・・。ありがとうございます。迷いが晴れました」
三日月「礼は茶菓子で良いぞ」
A「誰が渡すか」
そう言ってAは去っていく。
小烏丸「さて、どのようになって帰ってくるか。楽しみだな」
三日月「そうだな」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年2月19日 17時
