【ヒロアカ】失敗作少女はヴィランとともに 2 (ページ5)

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雄英高校での生活！ 12 ページ5

飯田くんは、上手く窓から外に出られていた。

私は、というと、間一髪、氷を避けていた。

『あっぶない…飯田くん…上手くやってくれるかな…』

…と、人の心配をしている場合ではなかったのだ。すぐに轟くんがやってくるはずだ。私は息を潜めて5階の階段で待ち伏せる。

足音が、聞こえてくる。だんだん足音は大きくなり…そして！

轟「！！避けてたのか。」

『ええ、まあ。一応入試トップなんで。』

轟くんと直接対決だ。私は個性を使おうと、手を伸ばす。しかし、彼はすぐに私の視界から消えて、死角へ入り込む。

『(…！やば…！)』

気付いた時にはもう遅かった。彼の氷は私の足を凍らせていた。

轟「動いてもいいが…足の裏剥がれてたら、満足に戦えないぞ。」

彼はそういって、核に触れようとする。勝ちを確信している。

『…ふふ、で？次は？』

彼が核の目の前まで来た時、私は轟くんのすぐ背後にいた。彼は驚いて振り向く。

轟「！なっ…お前、どうやって…」

彼が状況を理解する前に、私は個性を発動する。

轟「…？っ…力が…？！」

その場に倒れこむ轟くん。何が起こったかわからないと言った様子だ。けど、彼は私の足元を見て理解し、驚いた。

轟「…！お前、足…」

そう、私は足の裏が剥がれている。血だらけだ。それはそうだ。無理やり凍っている足をはがしたのだから。

『足の裏がどうなったって、敵がどうこうすると思ったの…？勝ちを確信するのが早かったみたいだね？轟くん。』

私はテープで彼を確保した。その瞬間、私達敵チームの勝ちを知らせるアナウンスが入る。

飯田くんも障子くんを無事確保できていたみたいだ。

私はすぐに轟くんのテープを外す。そして奪った分のパーセントの力を返す。

『大丈夫？立てる？』

轟「ああ…平気だ。

それより、お前、足大丈夫なのか…？」

『あ、そっか。怪我してたんだっけ。大丈夫大丈夫。先行ってて！』

そういって轟くんを見送ると、私はその場に座って、足の治療を始める。足の裏は綺麗に治ったが、眠気がどっときた。

モニタールームへ戻ると、飯田くんが作戦を褒めてくれた。私も協力してくれた彼に感謝を述べる。

講評は、私は作戦は良かったが、怪我は極力避けろ、と念を押された。私も怪我をしたいわけではないので、十分気をつけようと思い直した。