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F ページ36

Ki:「うわっ、藤ヶ谷、
泡が溢れる…」

北山が持っているグラスに、勢いよく注いで
しまって、溢れた泡が、北山の指についた

Ki:「チュッチュッ…
まぁいいや、ありがとう」

泡がついた指を北山は舐めたまま
俺を見て話すから

目が離せないし、ドキドキしっぱなし

『...えっろ。。』

Ki:「ん?
えーと、札幌ライブと
今日の仕事お疲れ!
乾杯」

戸惑う俺に気づいてるけど、
気づかないふりしてくれてる

Ki:「ここのな、生姜焼きがうまいの
前は昼もやってて定食屋だった
みたいなんだけど、
ここのおじさんが遊び人だからさ、
夜だけなんだよね、今は」

俺が黙ってるから、色々話してくれる。

あんまり見られると、その上目遣いに
勝手にドキドキしている自分がいる。

普段、こうなるからあんまり見ないように、
見ても表情崩れないようにしてるのに。。

こいつとご飯に行くやつは、みんなこの顔を
見てるのか。

もう、誰に取られてもおかしくない。

だいたい、おじさんってなんだよ、
遊びなら俺誘えばいいじゃん、
最近キャンプ熱あるって言ってるのに、、

あー、イライラしてきた

Ki→←F



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作者名:yuri | 作成日時:2017年6月13日 23時

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