第4話 バチバチ！？愛しき天使の寝室争奪戦！！ 1 ページ5
それから、3時間が経った＿＿＿＿
「……ンッ…ハァ…」
酷い目眩と頭痛で、Aは目を覚ました。
Aは、逆巻家の屋敷のとある一室の大きなベッドに寝かされていた。
周りがグルグルと回っているような感覚がした。
体は、何処もかしこも痛くて重い。
喉が渇いて我慢できなかった。
「A……。」
Aに聞こえたのは待ち望んでいた愛しい人の声。
Aは、声の聞こえた方に顔を向ける。
Aの顔は、まだ眠たそうにトロンとしていて何処か虚ろであった。
「カールハインツ…様…」
焦点の合わない瞳で、愛しい人を探す。
カールハインツは、そんなAに近づき抱き寄せる。
「この日を、どれほど待ち望んでいたか……分かるか？」
「私も……あなた様の何十倍も何百倍も…待ち望んでいましたわ……。」
掠れたような弱々しい声でAがそう言うと、カールハインツは満足げに頭を撫でた。
「起きられたのですね……」
扉付近から、声が聞こえた。
見れば、ティーカップとポットを持ってきたレイジが立っていた。
Aが最後にレイジを見たのはまだレイジが8歳の時だ。
だが、Aはすぐさまレイジだと気がついた。
「レイジ……久しぶりですね…。お元気でしたか……」
カールハインツがAから離れると、Aは白い手をレイジに伸ばした。
レイジは、穏やかな表情を浮かべて静かにAに寄ってきた。
「はい。貴方と、こうしてまた出会えたことが光栄です。」
Aは、嬉しそうに微笑んでレイジの頭を撫でる。
まるで、母親が子供を撫でるように優しく撫でた。
だが、しばらくするとレイジは呆れたようにため息を吐いた。
「はぁ……そこに隠れていないで出てきたらどうです。」
すると、扉から逆巻家一の変態ヴァンパイアが姿を現した。
「ひっさしぶり〜〜……マミー。…ンフッ」
ライトは、Aが横になっているベッドに近づくとAの頬を撫でた。
「僕も、レイジみたいにヨシヨシしてもらいたいなぁ〜」
Aは、クスリと笑ってレイジと同じように撫でてやった。
「ライト……元気そうで良かったわ。」
Aに撫でられて嬉しそうなライトは、ニヤリと笑って扉付近を見つめた。
「やっぱり皆んな、マミーに会いたいのかなぁ？」
第5話 バチバチ！？愛しき天使の寝室争奪戦！！ 2→←第3話 復活する愛しき堕天使 3
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ディアラバのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月16日 11時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アイリーン - 月浪兄弟のカルラの一人称は【私】でシンは【オレ】です (2018年8月9日 16時) (レス) id: 1474bc4c9d (このIDを非表示/違反報告)
らぶりー - 私はクリスチャンではないのですが気になる部分があったので書き込みます。お祈りの「私も人を許します」の部分なのですが、まず許すではなく赦すです。そして神は人が人を赦すことを良しとしていません。そして皆ではなく御名です。 (2016年12月21日 19時) (レス) id: 5fe65dcde7 (このIDを非表示/違反報告)
柚流葉(プロフ) - 続編出来ました！これからもよろしくお願いします(^o^) (2016年1月12日 18時) (レス) id: 0b1b6bc3c3 (このIDを非表示/違反報告)
柚流葉(プロフ) - 瀬羅様 ありがとうございます！ (2016年1月12日 18時) (レス) id: 0b1b6bc3c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚流葉 | 作成日時：2015年3月10日 23時
