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宝*142 ページ22

「……ごめん、もっかい言って」

「安室さんと正式にお付き合いを始めました」

「……はあああ!?」


休日明け。
私は陽奈に、安室さんと付き合うことになったことを話した。

安室さんのことをあまりよく思っていない陽奈の反応は思ったとおりだったけれど。


「ちょ、なにそれいつの間にそんな……だって、え?
 ていうかアンタその変態疫病神とまだ関わってたの!?」

「変なあだ名つけないでよ!
 陽奈は安室さんを誤解して」


そこまで言ったところで、周囲からの視線を集めていることに気が付いた私は声を小さくする。

「……ちゃんとおじいちゃんも知ってるから」

「保護者公認〜!?
 よく許したね、29歳フリーターなんて!」

「探偵だってば!」

「毛利小五郎さんならともかく、そこらの一般人が探偵なんてできるの?」


儲かるの?生活平気?と心配しているのか、それとも馬鹿にしているのか、
彼女は眉根を寄せて私に聞いてくる。
……実はそれは嘘で、本当は警察官なんだよって言えたら、
彼女も納得してくれるのだろうけれど、それはそれで、警察官が未成年にって騒ぎそうだ。
どうなるにせよ、彼の正体は誰にも言ってはいけないのだけれど。


「あ、でね。
 私いつも安室さんにお世話になってるから、なにかプレゼン」


プレゼントをしたい。そう言い切る前に、陽奈は叫ぶ。


「いらないでしょ!?
 アンタそいつの所為で何回事件に巻き込まれたと思ってんの?
 むしろ何か贈り物のひとつでも要求しなって!!」

「ちゃんとそのたびに助けてもらってるって!何度言えば!!
 だからそのためにアルバイトしようかなって思ってるの!!」


陽奈の盛大な溜息が教室に響いた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2018年5月23日 22時

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