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プロローグ ページ1
【…**memory**…】
「ねぇ、ほんとに、行くの?」
幼馴染の困惑した声が、虚しく辺りに響く。
「………ごめん。もう決まったことなんだ、はやくん」
はやくんこと______海風颯斗は、顔を青白くさせて、私の前で、動揺している。
「そんな……信じられない。僕、あいがいるから、成り立つんだよ…?あいロスじゃ、僕……生きてけないよ……っ」
「ごめんなさい…っ……だけど、私、桜ヶ丘学園に行っても、はやくんのこと、忘れないから……」
その言葉に、はやくんがぱっと顔を上げた。
「ほんと?」
私の手を掴むはやくんの力の強さに、思わず顔をしかめる。
「そう…だったら…約束だよ!指切りげんまん」
「う、うん…」
私たちは、お互いの小指を絡め、見つめあった。
「「ゆーびきーりげーんまん、うそつーいたーら、はりせーんぼーんのーばす、ゆーびきった……」」
この日のことを、絶対に、忘れない。
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作者名:ゆーれい | 作成日時:2022年7月10日 14時