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復讐には復讐を。6 ページ22

「あのとき、お前にやられた傷がまだ疼くんだよ」



「お前さんが単純なセキュリティに引っかからなきゃ、息の根を止めたかどうか確認できたんだがな」



「…気が変わった、今すぐ地獄に送ってやる」



彼の発言がグリズリーの忌諱に触れてしまったようだ。
もとから長話をしている余裕はない。



「せめてお前らしい最後にしてやるよ…3」



「そういうのは両方が銃持ってる時に成立するもんだ」



「言い残すことは無いのか?お前もこの嬢ちゃんもこれから死ぬんだ…2」



「ねえさ、仕事柄いつだってそういう覚悟は出来てる」



「いい心掛けだな見習いたいよ、もっともこの嬢ちゃんはそうは思ってないかもしれないけどな…1」







「どうだろうな」






カウントが終わろうとしていても次元は手を挙げたまま笑っていた。何を考えているのか…グリズリーの隣にいる彼女には分からなかった。




「0!死ね!次元!!!!」




直後、短い銃声が2発教会の中に響いた。
そしてまた元の静けさに戻る。






「────な、に?」






「地獄に落ちるのはお前だ…安心しな、俺もいつかそっちに行くさ」






それまで気長に待ってろよ、と彼は銃口から昇る煙を吹いた。
膝をつき前に倒れるグリズリー。一瞬のうちに起きた出来事をAは思い返していた。
0、のカウントで次元は足元を思い切り踏み抜いた。彼の足元には天井から落ちてきていたのか、はたまた何処かの装飾の一部なのかはわからないが鉄の板があった。
拳銃はその端に置かれていたのだ。
足元の鉄を踏んで跳ね上がったマグナムにグリズリーの撃った弾が当たり、マグナムは次元の手元へ。



そして彼は一息つく間もなく相手の眉間へ弾を撃ち込んだ。



まさに一か八かといった所で常人では考えられない並外れた芸当だった。
彼以外にはこんな事は出来ないだろう。


そう考えていると次元はもう目の前にいて、彼女を担いだ。抱き抱えるでもなく、担いでそのまま教会を出た。



振り返ることは無かった。

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設定タグ:ルパン三世 , 次元大介 , 次元   
作品ジャンル:アニメ
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おすし - Part3私も結構好きなんですよね。私は最近原作の絵が気に入ってます。脚短いの、分かります笑 アニメシリーズだととてつもない長さのありますからね笑 更新楽しみにしてます! (2020年3月8日 15時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
くろまめ(プロフ) - おすしさん» コメントありがとうございます!あとがきのまえがきまで見てくださって....作者としても大変嬉しいです。やはりどのテレスペ、映画を見ても同じシリーズだと思えない程色々と差異がありますよね。私は最近カリオストロをみると「脚短いな〜」と思います(笑) (2020年3月7日 22時) (レス) id: ce0f0d03f0 (このIDを非表示/違反報告)
おすし - 長文お邪魔しましたm(_ _)m (2020年3月1日 18時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
おすし - 楽しく読ませて頂いています。私も初めて観たのが『カリオストロの城』でしたね〜。その次に観たのが『隠された空中都市』で同じシリーズだという事に驚きました。次元大好きなので楽しく読ませて頂いています。あとがきのまえがきを更新と共に楽しみにしてます笑 (2020年3月1日 18時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろまめ | 作成日時:2019年12月31日 22時

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