【歌い手】学校の先生と…？

41話 ページ44

放課後が来てしまって





すぐ来てくれるって淡い期待を持って






…すぐ来てくれると思ってた



校門に立ってさよならって言う当番が終わったら






秋と言っても冷えるものは冷える…





貴｢どう…してっ…先生っ…｣



気づいたら涙が止まらなくて




来てくれるって信じてたのに…


そんなに嫌いなの…？って思ったら止まらなくなって






結局




学校が閉まるギリギリまで待ってたのに





先生は来なかった





貴｢帰ろ…｣





今日来てくれなかったことで私のことがすごく嫌いだってわかった



なら、もう諦めよう






関わらないようにしよう






先生のことなんか…







忘れる……







ドカッ




？｢おっと｣



貴｢ご、ごめんなさいっ…！｣



下向いてたらぶつかっちゃった…





？｢あ、A？…何でした向いてるの？｣



下から覗かれて



貴｢あっ…伊東先生…｣





目が腫れてるのに気づいたのか




歌｢何かあったの？｣



貴｢だ、大丈夫です！なんにもないですからっ！｣





言えない





そらる先生が好きだなんて





バレたら…




私じゃなくてそらる先生が…大変だから





歌｢…大丈夫だったら泣かないでしょ…？｣




貴｢な、泣いてなんか！｣



歌｢そうやってまた無理に笑う…つらそうに笑うなよ…お願いだから…｣





ぎゅっ








ふわっと抱きしめて





壊れ物を触る手ような手つきで優しくなでてくれた





歌｢俺は…そんな顔して笑うお前なんか見たくない…！幸せそうに笑うお前が好きなんだよ…！｣




今度は苦しいくらいに抱きしめた





貴｢先…生っ…苦し…い｣




歌｢ごめん…｣





離そうとした瞬間




そ｢Aっ…！はあっ…はぁ…｣





息が切れてる









先生が来…た…

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