君が死んだ音がした 。【我妻善逸】

捌 . ページ9

.
.








善逸side












「 っ、…？ 」



「 どうした？善逸 」





任務が終わり、帰ろうとしたが
思ったより遅く終わってしまったので
炭治郎達と宿に泊まることにした

お風呂にも入り
布団の中で皆ウトウトしだした時
何だか胸騒ぎがした





「 へ、んな…音がする… 」



「 変な音…？？音なんて何も… 」



「 分かんねぇ、音なのかも。
…俺に直接響いてるっつーかんじで…」





布団を退けて
寝転んでいた体制から
座り込む体制になる

冷や汗が何故か伝る


何か、何か嫌な事が起きている





「 っ… 」



「 善、逸、…？
どうしたんだっ…？なんで泣いてるんだ…？」



「 わ、かんねぇ… 」





俺は分からない分からないと
嘆きながら泣く

俺に何を伝えたいのか
俺が何を感じ取ったのか


俺でもわからなくて
炭治郎達は顔を歪める





「 …何か嫌な予感すんな… 」



「 あぁ、でも今日帰るのは危ない…
早朝すぐに出発しよう 」



「 っ…A… 」





俺じゃ入らない指輪
簡単にネックレスにして首からぶら下げている

そんなAの指輪が
蒼く、虚しく光ったのは

俺も炭治郎も伊之助も



気付かなかった












.
.

玖 .→←！？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す