釘崎と同郷の女の子は考え方もちょっと変 [呪術廻戦]

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「はは、何それ。」

相手の呪霊は私を指差し乾いた声で笑った。

「髪を操る術式？それが君の本当の術式で、さっきのしょぼい簪はただの呪具ってわけ？」

あははははっと男は笑った。

「そんな、それだけの術式なの？」

やっぱ理解できないや、と男は笑った。

「夏油には生きたまま連れてこいって言われたけど、そんな価値、君にはなさそうだ。」

そう言うと相手の男はどこかから小さな人形の人形のようなものを取り出し、空中に放った。

重力に従い回転しながら落下するそれは下に落ちるに連れてふくらみ、そして生き物の形をとった。

「ここで殺してあげるよ！」

それを合図に改造人間が一斉に私に飛びかかった。私もそれに合わせて、髪を持ち上げた。

「貫いて。」

私の言葉通りに、髪は弾丸のように改造人間達の脳天をまっすぐ撃ち抜いた。

そして残った髪を本命の男に向ける。男は新たな改造人間を懐から取り出し、それを盾にすることで身を守った。

呪霊が一歩体を後ろに引き、次々と新しい改造人間を取り出す。それを私が一匹残らずなぎ払う。

その様子を見て男は笑った。

「へえ。」

男は私に一際大きな改造人間をけしかけた。私は一歩も動かないまま、髪をムチの様に振るいそれを細切れにさせた。

「君、躊躇ないんだ。気づいてないわけじゃないよね？」

真人は細切れになったものを指差し笑った。

「それ人間だよ。」

「だからなに。」

背後から飛びかかってきた改造人間の頭を髪で切り裂きながら、私は無表情のまま言った。赤い鮮血が私の頰に付着した。

そんな私を見て、つぎはぎ男は笑みを深めた。

「へえ、へえ！！お前、人間らしくないな！！まるで俺達みたいだ！」

私は髪の束を一か所に集中させ、放った。

ドカンッと大きな音が鳴り、地面がえぐれる。土埃が消えると、先ほどまでそこに立っていた男はいなくなっていた。

上を見上げれば、奴は体から羽を生えさせ空を飛んでいた。

「虎杖や七三術師、五条悟でも少しは思うところがあった。なのにお前は一切揺れ動かない。」

腕をドリルのように変形させながら男は笑った。

「心を制御しているわけじゃない。君、本当に何も感じてないんだな！！」

男の変形した腕ドリルが真っ直ぐに私目掛けて飛んできた。私は髪を足代わりに地面に突き刺し、上へと飛んだ。

ゴシャッと私がいた足場が崩れ去る音が聞こえる。

空中で同じ目線の高さになった時、男は笑った。

「釘崎野薔薇を作り替えても、同じかな。」

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