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「ただいまー!」

意味もなくソファーに座ったままでいると、五条先生が帰ってきた。

「おかえり、な、さい。」

五条先生は私を見て笑った。

「おー、本当にちゃんと待ってたんだねー。えらいえらい。」

五条先生はそう言いながら長い足で一気に私との距離を詰めると、腰を曲げ私に顔を近づけた。

「それで、どうだった?」

「……?どう、って?」

「ここで全部見てたんでしょう?どう感じた?」

先生は「なんでもいいよー、呪霊のことでも、僕のことでも」と言いながら戯けるように両手を持ち上げた。

そんな先生の質問を受けて、私は薄く口を開けた。

ここで観戦していて、何を思ったか?先生なりのテストだろうか。でも何を言うのが正解なのか私にはわからない。私はとりあえず頭の中に私が得た情報をまとめた。

1、草木の呪霊は囮りだった可能性が高い
2、私が見た怪しい人影のこと
3、呪術師は意外と道具を使う人が多い、ので私が簪を使っても問題ない

私はこれらの情報を頭の中で浮かべながらどれを伝えるのが正解か考えた。でも全部、たいして重要なものではない気がした。

私は「あー。」と唸りながら左上を見た。そして不意に思いついた。

これは五条先生とのお話なんだから、五条先生の話をしよう、と。

「先生の目。」

「うん?」

私は目隠しの下に隠れた先生の目を見て言った。

「先生の目は、やっぱり、蒼いんだな、って、思いました。」

これで満足だろう、と私は笑った。

「……それだけ?」

「はい。」

「…………それだけ???」

「はい。それだけ、です。」

私は笑みを深めてそう言い切った。

そんな私とは対照的に、五条先生は笑みを消して、ぽかんと口を開けた。

「あの。」

「うん。」

今度は私から質問していいだろうと私は右手を軽く上げ、控えめな挙手をした。

「団体戦、終わり、ですか?野薔薇のところ、行っても、いい?」

「あぁ、いいよ。」

そう答えたのは五条先生ではなく、冥冥さんだった。

「りょーかい、です。それじゃあ。また、ね。先生。冥冥さん。」

私は冥冥さんと、立ったまま固まってしまった五条先生に一礼をして部屋から出た。

野薔薇は治療を受けに行ってるかな、なんて考えながら廊下を駆け足で進んで行った。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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