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「それで、Aには悪いんだけど悠仁と席を代わってもらったよ。ウチが7人でアッチが6人じゃフェアじゃないだろう?」

先生は指で東京校、京都校のメンバーの数をそれぞれ示しながらそう説明した。確かに、私たち一年生は欠員補充の為のスケットとして急遽参戦したが、虎杖くんが復活してしまえば数があぶれてしまう。

気を失ってたし、呪術師としても四級と一番格が低い私の代わりに、虎杖くんが入るのが筋だ。ようやく状況を把握した私は息を吐いた。

「じゃあ、私、は、観戦?」

「そ。悪いねー。」

「いえ。」

私は数日前五条先生と会話を交わした時のことを思い出していた。交流会の話をした時に動揺していた五条先生を。

五条先生は虎杖くんが死んでいないことを知っていた。そして交流会に参戦できるとも考えていた。多分先生の中で私を外すことは決定していたんだろう。だから私が交流会の話をした時に、動揺した。

まあ、おかげで私は戦わなくて済んだわけだし、結果的に良かっただろう。私の力はこんな大物呪術師達に見せられるようなモノではないし。

私は部屋の中にいるメンツを見回しながらそう考えた。五条先生、京都校引率の歌姫先生、うちの高専の学長、そして名前も知らない大人が、二人。

一人は長い前髪を三つ編みに結った女性だ。真っ黒なドレスがよく似合う彼女は、私と目が合うと怪しく笑った。

「冥冥だ。」

短く、そう言った女の人に私は頭を下げた。

「小松A、です。」

それから、私はもう一人の男性に目線をやった。

「楽巌寺嘉伸、呪術高専京都校の学長だよ。」

冥冥さんがこちらを見ずにそう告げた。楽巌寺学長はコチラをチラリと見て、そのままモニターに視線を戻した。

「……。」

私も釣られるようにモニターに目を向けた。なにはともあれ、こうなって仕舞えば気張る意味もない。私はソファーに深く腰掛け、静かに息を吐いた。

まだ眠いな。私はあくびを噛み殺し、目を瞬かせた。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2020年11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (2020年11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (2020年11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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