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学校に来て、二週間ほど経ったある日、私たちは少年院に集合していた。

「我々の“窓”が呪胎を確認したのが3時間程前。避難誘導9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖。半径500メートル内の住人も避難が完了しています。」

呪術高専補助監督の伊地知さんの説明を聞きながら私は今も五人の人間が取り残されているという受刑在院者第二宿舎と呼ばれる建物に目を向けた。

「呪胎が変態を遂げるタイプの場合、特級に相当する呪霊になると予想されます。」

特級、ということは四級の私はおろか、この中の誰も太刀打ちできないのでは、と私は思った。普通なら呪霊にはそのクラスに応じて、同等の力を持つ呪術師が対応するのが普通だからだ。三級なら三級、特級なら特級、と言った感じでだ。

しかしその特級呪術師の五条先生は出張中でいらっしゃらない。人員不足が常だから、と今回私たちに任務が回ってきたらしい。

「今回は緊急事態で異常事態です。『絶対に戦わないこと』。特級と会敵した時の選択肢は「逃げる」か「死ぬ」かです。」

伊地知さんの言葉に、他の三人の身が引き締まるのがわかった。

私たちの任務は呪いを祓うことじゃない。生存者の確認と、救出だ。ただ、救出がそもそもできるのかも、私にはわからなかった。

「あの、あの!!」

その時、不意に女性の声が聞こえてきた。

女性は中にいるらしい息子の安否を気にしていた。少年院の中にいる、ということはこの女性の息子さんはなにかしらのことをして、中にいるということだ。

そんな子供にも、こんな感じに心配してくれる親がいるのかと思うと、なんとも言えなくなる。

「伏黒、釘崎、小松。」

ふいに、虎杖君が私たちの名前を呼んだ。

「助けるぞ。」

そういった虎杖くんの目は力強い。野薔薇は「当然。」と返したが、伏黒君と私は何も言わなかった。

建物の入り口に立つ。

伊地知さんは私たちの準備ができたのを見計らって声をかけた。

「“帳”を下ろします。……お気をつけて。」

その言葉を皮切りに、空に真っ黒なインクのようなものが広がり始めていった。これは結界、らしい。

建物に入る前に、伏黒くんは術で自分の影から式神を召喚した。

「呪いが近づいたら、コイツが教えてくれる。行くぞ。」

さすが、二級呪術師。頼りになるなー、なんて考えているうちに、伏黒君が扉を開けた。彼を先頭に、私たちは建物の中へと足を踏み入れた。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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