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参怪目 ページ5



『炎術・爆炎!!って手を前に差し出して叫んでください!そしたらぐわぁーって手にきてぼわーってなるんで!!』
「な、なんすかそれ…?」

えー…と、手を前に差し出すんよな…?とりあえず彼女に言われた通りに手を出してみる。
本当にこれだけで妖術とやらが使えるのか…?ん、んん…ま、まあ試してみよ。

「え、炎術!!爆炎!!!」

俺がそう叫ぶと、手の先が少し熱くなり、すごい爆音を発して目の前が爆発した。
待て。ちょ、待て?全く理解ができないんだが。

『ファーーーーーー!!!やっぱりすごいです!!さすがです!!』

ジャンプしてはしゃいでいる。小学生みたいだな…
それにしても、ベランダでやったんだけど周りにいた人達は何も思わないのか?
それとも見えたりしてないとか?

『そのとーり!!ご主人様以外の人には見たり音が聞こえたりしていません!あ、私の姿も見えてませんよ。』
「なんで心読めてるんすか…」
『え?顔に出てたんですよ!』

俺そんな顔に出るかな…母さんとかに無愛想って言われたんだが。
やっぱり俺は愛想がよかった…!?

『?あ、そうだ。私の名前、決めてください!!』
「えっ、名前…?」
『そうです!ご主人様なんですから!!』

そ、そう言われてもなぁ…急に決めろって言われても…

「あー、じゃあ…A…とか」
『A…?』
「き、気にいらなかった…すか」



『んふふ、そんなことないです!!ありがとうございます!!ご主人様!!』

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作者名:なな | 作成日時:2020年1月13日 21時

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