ただ、昔みたいに...【文スト】【男主】

『最弱』の第８話 ページ10

僕は今、凄く焦っている



何故か？







作が…襲撃にあったからだ




僕が迷子になんてなるから…！



作の言う通り、ポートマフィア内を探すから…！



作が拾った子供達が居る、カレー屋に走って向かう



店のドアをガチャッと開ける




『作！無事…？』



ふわりとカレーの匂いが鼻に入ってくる



いつも通りの、いい匂いだ



作｢あぁ、大丈夫だ｣



怪我はないらしく、ほっと息をつく



『よかったぁ…誰に襲撃されたの？』



と、小声で作に聞く



作｢ミミック…って知ってるか？｣



『あー、知ってるよ』



この前、ひばりに聞いた



外国の組織だっけ？



作｢そいつらだ｣



『作って何処行ってたの？』



作｢安吾の家だ｣



ん？なんで坂口さんの家が襲撃されたの？



坂口さんはミミックと関わりでもあったのかな？



というか、ずっと気になってたんだけど…




『なんで兄さんがいるのさ』



太宰｢兄さんと呼ぶなと言っているだろう？｣



『まぁ、いいや…坂口さんはミミックと関係してるのかな？』




太宰｢その可能性は高いかもしれないな…｣



坂口さんがミミックのスパイ…なのかな



けど首領がそれに気付かないはずがない



うーん…分からないなぁ…



…兄さんなら分かるんだろうな



慣れたつもりだったけど、やっぱり少し惨めな気持ちになっちゃうな…



『僕は邪魔者みたいだし、お暇させてもらおうかな！
作、じゃあまた後でね！


兄さん、僕に会いたくないんだったらちゃんと仕事してね〜』



ひらひらと手を振ってカレー屋を出る



あぁ、子供達と遊んで行けばよかったかな

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