ただ、昔みたいに...【文スト】【男主】

『最弱』の第１６話 ページ18

コロコロと転がる檸檬



｢ウォウッ｣



檸檬に躓いて尻もちをつくおじさん

下品な声だな



与謝野｢あーあー｣



敦｢うわっ｣



与謝野さんのあーあーが棒読みだよ



敦｢大丈夫ですか！｣



わなわなと震えながら起き上がるおじさん

特別誂えらしい



与謝野｢ご容赦を。 お怪我は？｣



与謝野さんが汚れを払い、ニコッと微笑む

だがおじさんは五月蝿いと与謝野さんを蹴った



｢女の癖に儂を誰だと思っている！貴様らの勤め先など電話一本で潰して＿＿｣



与謝野｢女の癖に？
そいつは恐れ入ったねェ。 女らしくアンタの貧相な××を踏み潰して××してやろうか？｣



よ、与謝野さん怖！

おじさんも敦君もビクビクしてるよ





電車に乗りこみ、敦君の足が食いちぎられた話が始まった


え、まって、敦君、足食いちぎられたの？


与謝野さんは敦君の足を観察している



『あ、敦君…足食いちぎられたって本当なの…？』



敦｢本当です…芥川と言う奴にやられて…治って良かったです｣



あー、芥川龍之介か

兄さんが育ててた子だね



『けど次はないと思うよ』



敦｢…え？｣



『この前はどうやって来たか分かんないけど、マフィアって奇襲夜討が本分だから』



与謝野｢そうだよ。 夜道にゃ気ィつけるんだね。
何時どこで襲って来るか知れないよ｣




？｢あァ〜こちら車掌室ゥ
誠に勝手ながらぁ？唯今よりささやかな［物理学実験］を行いまぁす！


題目は［非慣性系における爆轟反応および官能評価］っ！


被験者はお乗りあわせの皆様！

ご協力まァ〜っことに感謝！

では早速ですがぁこれをお聞きこださぁ〜い｣



爆発が起こり、車内がズンッと動く



？｢さてさて被験者代表敦くん！
君が首を差し出さないと乗客全員天国に行っちゃうぞぉ〜？｣



敦君狙いか…

この感じだと、僕が探偵社にいることはまだ伝わってないみたいだな



敦君は後部、与謝野さんは前部に行くらしい



『あの、僕はどっちに行けばいいんですか？』



与謝野｢敦についてやりな｣



『分かりました』



敦君を追いかけながら走っていると、シャンと鈴の音がした

音のした方を見ると、黒髪の少女がいた



敦｢君！危ないよ！ そっちには爆弾が＿＿＿！｣



？｢お前の任務は爆弾の死守だ｣



少女のケータイから、男の声が聞こえる

この声…芥川龍之介だ


そんな事を考えていると、敦君が何かに吹き飛ばされる


女の子の方を見てみると…




白色の夜叉がいた

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