英斗総合病院。２

☆ ページ43

あなたside




「……わかりました…………。」


痛いのは怖いけど…

『頼りなくてごめん…』って
悲しそうな顔で言う先生見たら、
頑張らなきゃって思った。


私が弱くて泣いちゃったから
先生にこんな顔させてるんだし…。


さっきと同じ右手に、
さっきよりも低い位置で
駆血帯を巻かれる。


錦「親指内側にして軽く握ってな？

……消毒するで〜」


先生、さっきよりも気を使って
話しかけてくれてる…。


(……あぁ〜嫌だ…………怖い…………泣)


錦「ほなちょっと痛いで…ごめんなぁ」


「うっ……いったぁ……っ……(泣)」


先生の言葉と同時に手に
チクッと痛みが走る。


でもさっきみたいに針がグリグリ
動かされることはなかった。


錦「痛いな……ごめんな。

今血ぃ取れてるからな…

もう少しやで。」


(……痛い…っ………早く終わって……泣)



錦「針抜くで〜……よし、終わり！」


「はぁ……はぁ…………ｸﾞｽｯ……(泣)」


錦「……大丈夫？頑張ったなぁ…^^」


針を刺した所をガーセで押さえながら
もう片方の手で頭を撫でてくれた。


「痛かった…………(泣)」


錦「おん…何回も痛い思いさせて

ほんまごめんな…。

もう何もないからな。」


「…はい……….。

終わってよかったです…^^」


錦「…………Aちゃん、

俺そんな怖かったかな？

泣いたら怒られるって思った…？」


先生は私の頭を撫でながら
悲しそうな、悔しそうな顔でそう言う。


「……初めは……そう思いました…………。」


錦「そっか…ごめんなぁ…。」


「でも……先生すごく優しくて……

先生だから採血頑張れました…。

ありがとうございます……^^」


私がそう言うと一瞬びっくりした
表情のあと、
すぐに赤くなって恥ずかしそうに
目をこする錦戸先生。


錦「こっちこそありがとおな//

疲れたやろ？

検査結果出るまでまだ時間かかるし

このままここで休んでてええからな^^」


「……先生は行っちゃうんですか………？」


一人になるのが寂しくて
思わずそんなことを言ってしまった。


錦「……行かへんよ(笑)

ここにおるから安心し^^」


ベッドの側のイスに座って
お腹の上をとん、とん、って
優しく叩いてくれて
泣き疲れた私は目を閉じると
あっという間に眠りについた。


怖いと思った先生だったけど、
優しくてよかったな…。







錦「頑張ったな。お疲れさん…^^」








―end―

☆カルテ17~足のケガ→←☆

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキー∞ソング♪

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