英斗総合病院。２

☆ ページ38

あなたside




「……んっ……………」


(……あれ…………私………………)


安「Aちゃん!!Aちゃん!!

大丈夫か?!わかる?!」


口には酸素マスク、腕には点滴の針…。


「……やすだ…………せんせ……。

…………私………………生きてる…………？」


安「アホ!!死なせるわけないやんか!!」


喘息の検査で発作が起きて
今まで味わったことのない苦しさに
このまま死んじゃうんじゃないかって
すごく怖くて…。


『なるべくゆっくり呼吸してな！』
って先生の声は聞こえてたけど、
自分で呼吸をコントロールすることが
できなくて、先生の言葉とは反対に
呼吸は早くなる一方で…。


苦しくて苦しくて
だんだん意識が薄れていって、
『Aちゃん!!』って自分の名前を
呼ぶ声を聞いたのを最後に
私は意識を手放した。


安「……っ

ごめんなぁ…………ほんまにごめん…っ」


「…………？」


安「なるべく苦しい思いさせんって

約束したのに……こんな…………っ」


なんで？何で先生泣きそうなの…？


「……せんせ…………

もしかして私が目覚めるまで

ずっと傍にいてくれたんですか……？」


安「……あたりまえやん…………

僕のせいでAちゃんに

怖い思いさせてまったんやもん…。」


「……先生のせいじゃないです…。

ゆっくり呼吸してな、って先生の声…

ちゃんと聞こえてました……。

でも……私…………苦しくて怖くて……

うまく呼吸できなくて…………(泣)」


ダメだ……思い出すとまた怖くなる…

ぎゅっと目をつぶると
ふわっと温かい手がほっぺに触れた。


安「もう大丈夫やから…。

もう絶対怖い思い、させへん。」


怖い思いをしたあとなのに、
先生といるとすごく安心できる。


「……うん…………。

先生…助けてくれて、

傍にいてくれてありがとう……^^」


私が笑って言うと、
それまで悲しそうだった先生も
ほっとしたように笑ってくれた。


「……でも……発作が起きたってことは

私やっぱり喘息だったんですね………。」


安「ん。せやなぁ…

でもお薬とちょっとの運動制限で

発作は予防できると思うで^^

僕ずっとサポートしてくし

上手に付き合ってこな？」


「はい……よろしくお願いします…っ」


突然喘息なんて
言われて不安だし、
検査も怖かったけど…。


優しい安田先生に
出会えてよかった…。






―end―

☆カルテ16~貧血→←☆

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキー∞ソング♪

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