英斗総合病院。

☆ ページ9

錦「ほなまず麻酔の目薬するな？

ちょっと染みるかもしれんけど

頑張って目ぱちぱちしてな^^

はい、上向いてー…」


言われた通りに上を向くと
ポタ、ポタと2滴目薬が入れられた。


(……うぅ…………ほんとに染みる……)


でも麻酔が効かなかったら嫌だから
頑張って目をぱちぱちした。



錦「よし、もうええやろ。

じゃあここに顎乗せて、

ここにおでこつけてもらってええ？」


目の前に出てきたのは
顕微鏡みたいな機械。


言われた通りに顎を載せて
おでこをくっつけると
後ろから頭を看護師さんに押さえられて
動かせなくなってしまった。


錦「Aちゃん、大丈夫やから

ちょっとだけじっとしててな！

おめめ下向いてみ？

下しか見たらあかんで？」


そう言われて下を向いてみるも
目を先生に押さえられ、
針が迫ってくる気配を感じる。


「……(ﾋﾞｸｯ)……んっ…やだ…っ………(泣)」


咄嗟に目を閉じてしまった。


錦「目閉じたらあかん〜(笑)

思いっきり下向いてて？

一瞬で終わるからちょっと我慢やで…」


もう一度目を開いて
必死に下を見る努力をする。


また針が迫ってくるのを感じて
目を閉じてしまいそうになったが
必死に耐えていると
一瞬チクッと弱い痛みを感じた。


「……(ﾋﾞｸｯ)…………痛……っ…………(泣)」


錦「ごめんごめん^^;

もう終わるからな…

もうちょっと頑張って…」


先生は出した膿を拭き取ると、
目に軟膏を塗った。


錦「よし！全部終わったで^^」


看護師さんの固定が外れて
顕微鏡みたいな機械からも解放される。


錦「……Aちゃん？大丈夫？」


処置が終わって放心状態の私を見て
錦戸先生が声をかけてくれる。


(……よかった……終わったんだ…………)


そう思うとさっきとはまた違う
安堵の涙が出てくる。


「……うぅ…………ｸﾞｽｯ…………(泣)

…ﾋｯｸ……怖かったぁ…………(泣)」


子供みたいに泣きじゃくる私に
困り顔の錦戸先生。


錦「よしよし^^;怖かったなぁ。

もう何もせぇへんからな？

泣かんで〜(笑)」


泣き止むまでずっと頭を撫でてくれた。


「ｸﾞｽｯ……すいません…………。

ありがとうございました…。」


錦「おん///

目薬出しとくからしばらく毎日続けてな？

ほな、お疲れさん^^お大事にな！」






―end―

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