英斗総合病院。

☆ ページ7

病院に入って受付に症状を言う。


眼科の問診票が渡されて
必要事項を記入して提出した。


(……もう…………あんなこと言われたから

余計怖いじゃん…………泣)


昼休みに友達からされた
ものもらいの手術の話を思い出す。


(……どうしよう……

手術なんてことになったら……泣)


そう思うと不安で不安で仕方なかった。



『AAさん。

眼科診察室へどうぞ。』


(……えっ嘘………もう呼ばれちゃった…)


意外と自分の番が来るのが早くて
まだ心の準備ができてない…。



トントン


「し、失礼します……。」


恐る恐る診察室へ足を踏み入れる。


錦「こんにちは。

眼科医の錦戸といいます〜。

目、痛そうやね〜^^;」


眉毛を八の字に下げて
困ったように笑う錦戸先生。


錦「どうぞ、そこ座って？」


ビクビクしながら椅子に座る。


錦「症状出たのはいつから？」


「……今日の朝から

ずっと目がチクチクしてて……

その時はまだ腫れてなかったんですけど…

お昼に友達に『目、腫れてる』って

言われて、腫れてきてることに

気づきました……。」


錦「ん、ありがとお^^

ほな目診せてな？ちょっと触るで〜」


先生は手袋をはめた手で
私の瞼を触ったり
ちょっと裏返して診たり。


「あの……ものもらい…ですか？」


錦「そうやね。

んーでも手術するまでやないかなぁ…。

ほっといても自然に治ることも

あるんやけど…。

Aちゃんのはちょっと大きいから

針刺してつぶしちゃおか。

そしたらだいぶ楽になるし

治りも早くなるからな^^」


「……えっ………………」


(……えっ、何それ………)

(……針刺してつぶす…………？)

(……それって痛いんじゃないの……？泣)


あまりにも衝撃的な先生の言葉に
びっくりしすぎて何も言えずにいると、
もう看護師さんが色々道具を持ってきて
目の前に並べられる。


「……っ…………やだ………怖い…………(泣)」


気づいたら目からは涙が出ていた。

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