英斗総合病院。

☆ ページ47

横山side




横「……どっくん、Aちゃんの頭

押さえとって？」


錦「お、おん…。

Aちゃんごめんなぁ〜…。

ちょっと頭押さえるで;;」


ここは時間をかけるより
手早く終わらせてまった方がええと思って
どっくんに頭を固定してもらって
吸引用のカテーテルを持って
Aちゃんに近づく。


「んんっ!!……やだ………やだぁ!!……(泣)」


横「ごめんなぁ^^;

動いたら危ないし、余計痛なるからな？

ちょっと頑張ってな？」


錦「大丈夫やで^^;

ごめんなぁ…少しだけ頑張ろなぁ〜」


「ふぇ……ｸﾞｽｯ………………んんーっ!!(泣)」


どっくんが固定する手に力を入れて
Aちゃんが頭を動かせなくなった所で
スッと喉の奥にカテーテルを挿入する。


ズズズー……ズッ……ズズー……



「ゴホッ…!!ゴホッゴホッ……!!……っ(泣)」


喉の奥にカテーテルを入れて
痰を吸ってるわけやし、
痰と一緒に空気も吸ってまうから
ほんまに苦しいねんな…。


息できへんし、声も出せへんから
ただただ目からボロボロ涙を流す
Aちゃん見るとほんま心が痛む。


横「苦しいな。ごめんなぁ…。

もうちょっとやで…!!」


ズズッ……ズズズー……


「ゴホッゴホッゴホッ……っ……(泣)

……んっ……ゴホッ……ゃ……(泣)」


横「……よしっ、ええやろ！

Aちゃんごめんな、苦しかったな^^;」


「ﾋｯｸ……ｸﾞｽｯ…………うわーん!!(泣)」


喉に絡んでる痰がなくなって
声を出しやすくなったんか、
今までにはないくらい
大きな声で泣き出したAちゃん。


いっぱい頑張ったもんな…。


横「よしよし…

もう苦しいことせぇへんからな？

よお頑張りました^^」


どっくんが背中をさすってあげてるから
俺は頭をぽんぽん撫でてみる。


しばらくすると泣き疲れたんか
どっくんに寄りかかって寝てもーた。


今ままで痰が苦しくて寝づらかった
やろしな…。


もう少し良くなったら退院できるから…
あとちょっと頑張ろな^^

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