6話 お泊まりしたい幼馴染 ページ7
夕暮れ時、やっと帰宅。勿論焦凍と一緒に帰ってきた。制服を脱いで、最近お気に入りのモコモコの部屋着に着替える。
今日も疲れた〜、
今日は昼からのヒーロー基礎学がキツすぎて、身体が休息を求めているから少し寝ることにした。
朝起きた状態のままのベットに潜り込んで、目を瞑る。ゆらりゆらりとやってきた睡魔に身を任せて、意識を手放した。
__________
寝返りを打とうとして、身体を動かしても何かが邪魔して打てない。違和感と共に段々意識が戻ってきて、瞼を開ける。
｢...しょー、と？｣
目の前には目を閉じた焦凍の顔。お腹には焦凍の腕。いつ潜り込んできたんだろう？と考えるけど、まだ覚醒していない脳は機能しない。
｢起きよ、しょーと｣
｢ん、まだいいだろ｣
起きようと声を掛けても、そう言われてしまったので、自分だけ起きることにした。まだ眠いけど、このまま寝たら次の朝になりそうだから。
身体を起こそうとすると、私を抱きしめる焦凍の腕の力が強くなって、ぬくもりと焦凍の匂いが強くなる。
しょうがないなぁ、
｢あとちょっとだけだからね、｣
｢ん、｣
私の睡眠欲を抑えられるほど脳はまだしっかりと機能していないようで、焦凍に引き寄せられて彼の腕を枕にしたまま寝てしまった。
だって、私の枕は焦凍に取られてたし、
気持ちよさそうに寝る焦凍の顔に負けたのは私だった。
__________
｢佑月、佑月｣
誰かが私を呼ぶ声がして、目を覚ます。さっきよりかは、スッキリ目が覚めた。
声の主は焦凍だったらしく、寝癖のついた頭でこちらを見ている。腹減った、と言って私の手をとって部屋をでた。リビングに行くとソファーに座ってテレビをつけて寛いでいる。
相変わらず、自分の家のようなのはお互い同じだ。
｢今日はご飯こっちで食べるの？｣
｢おう。姉さんも居ねぇし、今日は親父が早く帰ってきたんだ。｣
｢...たまには炎司さんとご飯一緒に食べてあげなよ｣
炎司さんと2人でご飯を食べるのが嫌らしく、今日はこっちで食べるらしい。まぁ、偶にある事なので慣れたもんだけれど。
炎司さんとも食べるように言うとむっとしてこちらを見た。私は炎司さんの不器用さを知っているので少し同情するけれど、焦凍は聞く耳を持たない。
小さくため息をついて、料理に取り掛かった。
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ミルフィーユ - 終わりなんですか...？悲しいですが、すっごくほっこりするお話でした。 (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9176ab7d5f (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りるるさん» コメントありがとうございます！大変励みになります...！頑張ります！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 尊い(*´∇｀*)応援してます！！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2020年4月17日 0時
