二十二。 ページ23
.
これだから子供はダメなんだよ
やっぱり柚木先生しか勝たんわぁ。
『ごめんね、湊くん。あの人バカだったね』
「大丈夫！てかAちゃんブスじゃねーし」
『まあ！なんて優しいの〜！！』
湊くんはかわいい。
イライラ全部飛んでった〜
『それより、1人？柚木先生も一緒だよね？
はぐれちゃったの？』
もしかして私、柚木先生に会えちゃう？
「違う、！隼来てない」
『え？』
「俺、岳とふたりで来た
隼にも尊にも内緒で」
ガクって、ガクトくんだっけ。末の弟さんだよね？小学1年生の
『なんで2人に内緒で来たの？』
「岳が花火見たがってた。でも隼は今 忙しい時期だからって諦めてた
だから俺が連れてってやるんだって、それで」
『うん』
「それに、隼は 尊のことは頼りにしてるのに俺のことはいつまでも子ども扱いで家の手伝いもさせてくれないんだ
俺だってもっとみんなの役に立ちたいのに！
それで、俺がひとりで岳を花火大会に連れて行ければ隼も俺のこと見直して頼ってくれるって思って」
そう言えばこないだ尊くんが 湊くんが朝ご飯作ったって言ってたっけ。焦げ焦げのパン。
『うん』
「でも、岳とはぐれちゃった
俺が目を離した隙に、いなくなってて、それで、、」
今にも泣きそうな湊くん
「岳、まだ小さいのに こんなところでひとりにさせて、俺」
『大丈夫、きっと見つかるよ！というか絶対見つける！！』
「え？」
『私も探すよ！』
「でも、」
『花火 終わる前に見つけて一緒に見ないと！
そのためにココまで来たんでしょ？』
「、うん！」
『よし、えらいね！
っと、その前に足＿＿＿＿』
「湊！！！」
『え？』
「よかっ、、見つけた、！！」
息を切らしながらこちらに向かってきたのは
「隼...」
柚木先生
湊くんは一緒に来てないって言ってたのに
柚木先生は私のことなんか見えておらず目の前の湊くんの心配をしている
こんな必死な柚木先生 初めて見た
「ごめん隼！！俺、岳を＿＿」
「湊にいさん！！」
さらに湊くんを呼ぶ声。
とともにこちらに向かってくる小さな男の子
「岳ならいるよ」
と、尊くん。
先生も尊くんも 2人のこと迎えに来たんだ。
「すまなかった はぐれてしまって…！
今 隼にいさんたちと出会っ...
湊にいさん 足大丈夫か！？
俺っバンソーコ持って＿＿」
「岳！！！」
良かったね湊くん
結局、一緒に探すとか言っといて 私の出番も
私の絆創膏の出番もなかったね
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちい(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。とても面白いですし、文章の間隔も良いので読みやすくて好きで、何度も読み返しております。気が向いたら、更新してください。楽しみに待っています！ (3月27日 22時) (
レス) @page38 id: 4612e56b69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はむ。 | 作成日時：2023年12月8日 6時
