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学校に着くと、教室は既にたくさんの人で溢れていた。
きらきらと煌びやかな光景に、琉美は少し俯いた。
なるべく人と目をあわせないようにしながら、席に座る。
鞄の中から本を取り出し、読みはじめる。
理不尽な事件に家族をみんな奪われた少女が騎士となり、
『これ以上自分のような者を出さないために』
と戦って、最後には見事、黒幕と刺し違え、死んだ後にも英雄と称えられる、
ありがちで、少年が好きそうなストーリー。
この少女騎士はまさに、琉美の見る理想のヒーロー像、魔法少女像なのだ。
そして同時に、琉美は、「こんな風にはなれないなぁ。」と思っていた。
だって自分は、物語の少女騎士のように勇敢でもなければ、
素晴らしく頭がいいというわけでも、特別強い魔法が使えるというわけでもないのだから。
周りを少し見回せば、自信に溢れている人がたくさんいる。
(私なんかより、ずっとずっと、この人たちが主人公じゃないか。)
琉美は再び本のページに目を落とす。
『私はお前を許さない!ここで刺し違えてでも、悪の王であるお前を倒してやる!』
ページの中の彼女は、いつでも勇敢で、聡明で、何よりも強かった。
憧れは、ただの憧れのまま。
琉美は本を閉じて、鞄の奥へと押し込んだ。
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ゆずぽん(プロフ) - 実麗@受験生(建前)さん» あああ、ありがとうございます!そう言っていただけると幸いです……! (2017年11月26日 22時) (レス) id: 557f97ce01 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@受験生(建前)(プロフ) - ゆずぽんさん» いえいえ!格好いいアクションシーンに一役買えただけでも嬉しいですし (2017年11月26日 18時) (レス) id: 58144b90d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - 実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだったさん» ありがとうございます!折角貸してくださったのに、出番少なくてすみません・・・・・・。 (2017年11月26日 17時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだった(プロフ) - 完結おめでとうございます!アンタレスを使って頂いてありがとうございました〜*^^* (2017年11月26日 9時) (レス) id: 80fcad1283 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - ありがとうございます!使わせていただきます! (2017年11月11日 20時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずぽん | 作成日時:2017年9月13日 0時