「d!」茜の短編集 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,388 hit

↓ ページ6

「そいつからな、もろてん。左手の薬指に付けとけ、女避けになるやろ、とか言うとったから一応。」

物凄く、想像がつく。きっと、いつも通りへらへらと笑って煙草を蒸しながら言ったんだろうな、と。

「でも、失敗やったな。」

どうして？と言わんばかりの顔で見つめると、先生は私の頭を撫でながら言った。

「本命に勘違いされとんねもん。」

私が驚き耳を赤くすると、愛しげな目で見つめられた。その目、照れるからやめて欲しい…

「あ、せや。付き合うんは卒業してからな。」

唐突に先生がそう言った。私はもう付き合い出すつもりだったから、とても驚き、目を見開いた。

「流石に今付き合い出したらPTAと教育委員会に俺潰されるわ」

私が高2で…今7月だから…結構かかるなぁ。

私があまりにも変な顔をしていたからなのか、先生は私を慰めようと声をかけてくれる。

「そんな顔すんなって。卒業したら、いっぱいイイ事したるからな。」

へっ！？と素っ頓狂な声を上げて軽く跳ねた私を、先生はまた可愛いものを見つめる様な目で見ると、今度は強く、繋ぎ止めておくように、私の事を抱きしめた。

______________________________________

作者のモチベにもよりますが、多分続き書きます。ですが、恐らくフラグ立つと思います。そこはすみません。