39 〃 ページ40
『やめ、やめてくださ、なんでこんなこと、！』
「俺らだってこんなことしたくないよ？俺達の可愛い後輩が4回戦でお前らと当たったら厄介だから、今のうちに潰しとこうと思って」
他校のOBだろうか。
鉄パイプを握り直して、若利の腕を掴んだ。
やめて、俺の指なら良いから、こいつの腕だけは。
こんなとき、自分にパワーがないのを心から悔やんだ。
こんなへなちょこ、若利が殴ったらすぐ終わるのに、なんでやり返さないの。
そうやって言ったら、
牛島「…そうしたら、試合に出られなくなるだろう」
だって。ホントにバカ。だから嫌いなんだよお前のそういうとこ。
「正直君らふたり潰しちゃえば、白鳥沢なんて唯の弱小だよね」
『っその弱小に、こんなことしてまで勝って、後輩さん達バレー楽しいんですか。余程自信がないんスね！』
煽った。そしたら、殴られる。
…と思ったら、返ってきたのは思いもよらない言葉だった。
「牛島クンが悪いんだよ」
『…は？』
若利が悪い？
何を言ってるんだろう。酔ってるのか？
だってわからない。意味がわからない本当に。
「人の女に手を出すのが悪い」
…女？混乱してたら、今まで黙っていた若い女が口を開いた。
「あたし、ウシワカに襲われそうになったの」
『あり得ません』
考えるより先に、口が動いた。
だって、あり得ない。ポカンとしてる男達を見てハッと笑う。
月明かりで見えた、この女の顔。
前に若利に猛アタックして軽くあしらわれてた人だ。
要するに、これは逆恨み。被害妄想も捏造も良いところだ。
呆然とする男達に、反論してやりたい。
どんな言葉がいいか。
この頃の俺は普段から部内の人間としかコミュニケーションを取らなかったから、悪口という悪口が見つからない。
…ふと思い付いたのは、天童に寮で見せられた漫画のセリフ。確か“悪女系”と言ったか。
押さえ付けられて動かない体を精一杯捻り、
女に顔を近づけて、そのセリフを吐き捨てた。
『あんたみたいなクソビッチ、余程頭のイカれた野郎しか手ェつけませんよ。うちの若利と一緒にしないでください』
＿そしたら、逆上した女の人が俺の頬を思い切りひっぱたいた。
眼鏡の割れる音がした。
すごい力。ゴリラ女め、と、思い付く限りの暴言を心に溜めていく。
割れた眼鏡の破片が俺の右目をかすって、
直後、声も出ないほどの激痛が走った。
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夏魚 - 花巻マッキー貴大で吹いたw (2022年3月13日 9時) (
レス) @page15 id: 1abf611fda (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - つつきるさん» えーそうなんですか！そんなときは…どうすればいいんでしょう(ﾟωﾟ) (2022年1月1日 23時) (レス) id: fc096b4a64 (このIDを非表示/違反報告)
つつきる - ヤバい俺の名前も茜だ、、。茜茜になったわ（笑） (2021年12月8日 19時) (レス) @page1 id: f14a78fd1c (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 如月さん» まじですかwそ、その人にバレませんように(？)((ﾟ□ﾟ;)) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やべぇマネージャーの名前w知り合いにいるw (2020年9月23日 23時) (レス) id: e103ce8776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年5月22日 17時
