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黒尾side
研磨の体が大きく傾いた。
…彼処から落ちたら、まず助からない。
ヒュッと、肺が引きつるのを感じた。
こんな形で、俺は…俺達はアイツを、失うのか。
拳を強く、血が出るほどに握りしめた。
中也「A急げ！！！！！」
＿てっきり、マフィアの中也が俺達をビビらせるために、研磨を屋根の上に連れ出したのだと思っていた。
自身をマフィアだと云って監督達を脅すのを目撃した奴らもいるし、現に彼はどう見ても殺傷用のナイフを持っている。
なのに中也は、落下する研磨を見て額に青筋を浮かべ、叫んだ。
自作自演には、とても見えなかった。
中也がナイフを構え、驚くほど高く跳躍する。
隣の建物の壁を足場に身体を捻った後、体育館の円い屋根にガンッと音を立てて飛び乗った。
そして、何もない空間に思い切り回し蹴りした後、逃げた何かを追うように体育館の裏へ飛び降りて見えなくなってしまった。
日向「スゲー…今何か戦ってた…！」
日向と犬岡が目を輝かせているが、あることに気が付いた瞬間硬直した。
犬岡「…ホントに、マフィアだったってことだろ？」
A「あれ、バレてたんですね？」
…体育館側から現れたのは、臨時マネのAサンだった。
日向と犬岡だけでなく、皆が悲鳴に近い声をあげる。
中也がさっきAサンの名前を呼んだ、そして「バレてたんですね」という意味深な発言。
自分もマフィアであると云っているも同然だ。
…俺はそれどころではなかったが。
『…研磨…！』
Aサンは、研磨を抱えていた。
目を閉じてぐったりとしている。
まさか、
A「気絶しているだけです。落下する前に受け止めましたから」
＿その言葉で、皆の強張っていた肩から力が抜けたようだった。
＜オイコラA！サーモグラフィ的なの無かったのかよ！！見えねー！！！
A「見つける前に貴方が私を呼んだから戻ってきたんです！！」
体育館の向こう側から聞こえる僅かな戦闘音と、中也の馬鹿デカい声に、Aさんが反応した。
矢張り、コイツもマフィアなのだろうか。
A「今此処に居ないのは？」
菅原「烏野は全員居る…よな」
海「夜久とリエーフと鏡花ちゃんがいない」
『あとは、梟谷』
A「そうですか。では、女を護って校舎に避難してください」
＿悪い奴らかどうかは、別として。
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蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o；д；)oｳﾜｧｱ((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)！この作品文ストの中で一番好きです！！しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです！！こんな素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ﾍ｀；)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます！！！ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです！！これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない！気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年4月21日 1時
