試合と異変 ページ27
瀬見「あ”ー」
五色「ね、てんどーさん、おかしくないですか、」
天童「は、ムカつく、バケモンなんじゃない、」
3人の視線の先には、
牛島&白布&大平VS中也&A&1年の試合。
中也&Aが牛島に喧嘩(?)を売るのを聞いてキレた白鳥沢のメンバーが、2人を交えて試合をしようと持ちかけたのが事の発端だ。
それで、今に至る訳だが。
瀬見「せめて呼吸乱すくらい、しろよ…!」
勝てない訳ではない。
むしろ点なら此方が多く取っている。現バレー部が元バレー部に負ける、それこそ恥である。
つい先程天童ら3人と交代した牛島チームは全員本当の試合後のように汗をびっしょりとかき、
肩で大きく息をする。
対する中也&A側は、汗は多少かいているものの疲れた素振りを一向に見せない。
驚きなのが、白鳥沢側は1セット毎にメンバーを交代しているのに対し、中也とAは6試合連続、休憩無し。
人数合わせの為に中也ら側に放り込まれた1年はゼエゼエと苦しそうに呼吸をしているので、違いが一目瞭然である。
結局このセットは、25対18で白鳥沢側の勝利だった。
川西「…あの人達休憩してないのに、どんどん上達してません?」
戻ってくる牛島達を眺めながら、川西が溢す。
天童は目を細めて中也達を見た。…まだコートに居る。さっきからアイツら、若利くんをジロジロ見てる。感じ悪いねー…
その時。
《Prrrrrr…Prrrrrr…》
何処かで、誰かの携帯が鳴った。
_中也side
これは潜入捜査だ、それは判ってる。
でも楽しい。バレーを楽しく感じるようになっていた。
スパイクを決めたとき、標的を仕留めた時のように痛快だった。
それをAに云うと呆れられたが、此奴もさっきフェイントが決まって白布に舌打ちされた時、口角が上がっていた。
《Prrrrrr…Prrrrrr…》
A「…電話?首領ですかね、」
Aの携帯の着信音が鳴った。
携帯を開くなり、Aは顔を歪める。
見ると、“武装探偵社・太宰治”の文字。
Aは俺にも聞こえるようにスピーカーの音量を少し上げ、通話に出た。
A「…十六夜です」
…出たのは、太宰ではなく、敦だった。
《Aさんですか!?だざ、太宰さんがどこにも居なくて、この携帯が部屋に落ちてて!ちゅ、中也さんも居ますか、今何処に_》
『おい落ち着け丁稚。彼奴が自 殺で仕事をサボるなんざァ何時もの事だろ』
《早く戻って来て下さい!!!》
190人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o;д;)oウワァア((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)!この作品文ストの中で一番好きです!!しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです!!こんな素敵な作品をありがとうございました! (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ヘ`;)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます!!!ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです!!これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない!気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蟹江 | 作成日時:2020年4月21日 1時