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luz→→シスコンな弟 ページ8

「いってくる〜」

「あ、ちょA待ってや!」


7時35分。家を慌ただしく飛び出る後ろで
更に慌てて走り出てくるこのでかいのが弟。


「ちょ、A」

走ったら危ないから

なんていって 後ろをついて走るluzを無視して
全速力で 学校へ向かうのが日常。


「luz遅いー!はよしないと遅れるで〜」

振り向きながらそう叫べば
前を歩いていた人に勢いよくぶつかる。

「んへッ...」

いたぁーと前を向けば

「あ、ドジ」

「げ....そらるじゃん、」


隣の席のそらるに遭遇。


「あ、そらるさん!」

「ん?あ、luzおはよ、」

「おはようございます〜、」


呑気に話してるけど
おいそらる 離せ

「あーつーいー」

「ふふ、 ちび」

「はー?そらるがでかいだけ」

「そ?」

そ? じゃなくて離せ〜この

じたばたとそらるの腕の中で暴れてれば
いきなり ふっと 美味しい空気が...


「そらるさん」

「くくく、おまえら面白いな」

「いくらそらるさんでもダメです〜」

「はいはい、A先行ってるから」

「ん?はぁーい」


そのまますたすたと歩いていったそらるの後をゆっくりとluzと歩く。

「A」

「なぁーに」

「あんまり男に近づいたらダメやからね」

「なんで?別に平気やもーん」

んべーと 睨みつけた時

「だから!」

「んへ?」

ぎゅーと抱きしめられ

「あんな、Aは俺のたった一人のお姉ちゃんやから、奪われたくない..」

「ただでさえ受験勉強で構ってくれないのに」


なんて 可愛い我が弟よ

「ふふ、大丈夫や!私はluzだけのお姉ちゃんだから、どこにいても一緒」

少し背伸びをして 頭を撫でてあげれば
嬉しそうに擦り寄ってくるもんだから
つい甘やかしたくなる。


けど、


「まって、学校」

「....あ!あかん!A走るで」

「え、ちょ!まって〜!」



今度はluzに手を引かれる。


これが楽しいなんて言えない。









↪ むにた

ころん→→猫→←パパはそらる



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むにた(プロフ) - 彩奈さん» あぁぁざます!更新めちゃくちゃ亀ですけどよろしくお願いします( ^ω^ ) (2019年2月27日 21時) (レス) id: 31bbd45c5c (このIDを非表示/違反報告)
彩奈 - 短編集あんまり見ないけど、意外と面白いんですね! (2019年2月19日 20時) (レス) id: c4ccdcc99d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むにた x他2人 | 作成日時:2018年12月6日 18時

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