初めまして。

大変...ですよね ページ5

腕や足の傷もよくなってきて




体調も回復してきた



「きっとあの人とお話しているからだろう」


お医者様にはそう言われた




彼は一定の時間になったら来てくれる




もうすぐその時間だ




(ｺﾝｺﾝ)

ノックが聞こえた



「はーい」



きっと彼だろう



ま「Aさん、こんにちは」



やっぱり。



「こんにちは。いつもありがとうございます」




そう言うと、真冬さんは



ま「あなたと話してるだけで、楽しい時間を過ごせてますから大丈夫ですよ。」




そう言って微笑む





その笑顔が何故か愛おしくて




また懐かしく思えてくる



看護師「あら相川さん、こんにちは。またいらしてたのね。」


ま「はい。こんにちは。」



看護師さんが真冬さんに声をかける




看護師「いつも大変ね。」


ま「いえ...」



「大変」



そうよね。


真冬さんも仕事をしている。


「...迷惑ですよね」


ま「えっ？」



「真冬さん仕事もなされてますもんね。入院している女性と話す時間なんてないはずなのに。。


迷惑でしたよね...すみまs((ま「めっ、迷惑な訳...！」...え？」


ま「あっ...えっと...ぼ、僕A、さんと話すだけで毎日楽しいんです。仕事の合間にもAさんの声...聞けるだけで嬉しいんだから」




「うれしい」


私の声を聞くだけで


嬉しいと思ってくれる。





微笑む彼を見ながら




私も静かに笑みをこぼした

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