仲間 ページ7
国広side
鯰尾「はーやーくーこーいこーいこーんーのーすけー」
長谷部「正月はまだ先だぞ」
鯰尾「こんのすけって言いましたよね、俺」
鶯丸「さぁ？どうだったか・・・」
鯰尾「ん？」
国広「どうした？」
鯰尾「足跡が聞こえます」
全員が戦闘態勢に入る。
？？「だからぁ俺も知らないって！」
？？「ここら辺旅してたんでしょ」
？？「たびというよりだっそうだな」
？？「全く、困った息子だよ」
？？「息子じゃないって！」
？？「その場合、僕はおじいさん？老けて見えたりしないよね」
？？「大丈夫だぞ！」
愛姫が反応する。
愛姫「長船の、皆さんだ・・・」
国広「だよな」
長谷部「太刀が四振り、短刀が一振り。計五振り。内全員が極」
にっかり「厳しいねぇ」
謙信「ここ、いりぐちがかくされているんだぞ！」
蔦で隠された入り口が陰る。
愛姫「ダメ・・・。来ないで・・・」
鶯丸「落ち着け愛姫。大丈夫だ」
半ばパニック状態の愛姫を落ち着かせる鶯丸。
こういう所は気が利く奴だ。
蔦が切り払われる。
先頭にいた燭台切に飛び掛かろうとしたそのとき、彼の口から思いがけない言葉が出た。
燭台切「良かったぁ、無事で」
全員「「「「「「は？？」」」」」」
小竜「いやぁ吃驚したよ。今朝起きたらちっこくなった初期刀見かけるし」
大般若「長義が物凄い形相できみたちを探しているし」
小豆「ほかのみんなはきみたちのことをわすれているし」
謙信「主のいしきもおぼろげで・・・」
燭台切「でも本当に無事で良かった」
愛姫「光忠さんっ・・・」
燭台切に飛び付く愛姫。
身内に会えて安心したんだろう。
燭台切「よしよし」
愛姫を抱き抱え、頭を撫でる燭台切。
国広「どうしてここがわかったんだ？」
小竜「んー？裏山に逃げるきみたちを見たからね。何かあるのかなー？って思ってさ」
かがんで目線を合わせて話す小竜。
腹が立ったので頭にチョップを喰らわす。
小竜「いだっ！？何なの！」
国広「ちょっと腹が立って」
小竜「信じらんない。そんなことで・・・」
燭台切「まぁまぁ」
謙信「おとなげないんだぞ。山姥切は」
国広「この中では一番の子供だからな。大人げなくて当たり前だ」
鯰尾「はいはーい。いい子はねんねしましょーねー」
鯰尾に抱っこされる。
長谷部「余計なことを言うから」
憐れそうな目で見る長谷部。
燭台切「あれ。愛姫ちゃん寝ちゃったみたい」
鶯丸「緊張の糸が切れたんだろう。寝かせておいてやれ」
国広「愛姫の目が覚めるまでここで待機するか」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年4月4日 20時
