恋愛相談 ページ34
愛姫side
愛姫「光忠さん・・・」
燭台切「うん？どうしたんだい。愛姫ちゃん」
愛姫「私、伽羅のこと、好きなんでしょうか」
朝食を終え、内番がかぶった光忠さんに聞いてみる。
燭台切「うぅーん。それは、愛姫ちゃんにしかわからないよ。けど、きみがそう聞いてくるってことは、伽羅ちゃんの気持ちに気づいたんだね」
愛姫「はい。まぁ・・・」
燭台切「にしても、この事を僕に相談してくるとは思わなかったよ」
愛姫「だって、お兄ちゃんには相談しづらいし、鶴さんと貞はなんか、・・・ヤダ」
からかったりしてきそうなんだもん。
燭台切「うん。まぁその気持ちはわからなくもないよ。からかってきそうだもんね、あの二振り」
愛姫「どうしたらいいんでしょう。私」
燭台切「愛姫ちゃんがこのままの関係が良いと思うなら、それを素直に言えば良いよ。伽羅ちゃんは、嫌なことを無理矢理せまる悪い子じゃないしね」
愛姫「それは知ってます」
そういう伽羅の優しいとこは好き。
でも、この好きがどういう好きかわからない。
燭台切「・・・まぁ、伽羅ちゃんは必ずあの手この手できみを手に入れるだろうけど」
愛姫「え、どういう意味ですか？それ」
燭台切「・・・」
光忠さんは、ニコッと笑うだけで、教えてくれなかった。
昼食を食べ、一息つくことにした。
燭台切「じゃあ、先に畑に行ってるね」
愛姫「はい。後で行きます」
やはり、体力が違うと思った。
午前の内番で少し疲れたよ、私は。
伽羅「愛姫」
その声に、心臓が大きく跳ねる。
伽羅「・・・これ。長い髪を下ろしたままは、不便だろ」
箱を手渡す伽羅。
愛姫「あ、ありがとう」
中には、髪結い紐が入っていた。
・・・伽羅の瞳の色と、同じ色のものが。
伽羅「俺が結っても良いか？」
愛姫「あ、うん」
伽羅が、私の髪を結う。
体がどんどん熱くなる。
伽羅「・・・やはり、この色が一番似合うな」
目を優しく、愛しそうに細める伽羅。
そっと、私の髪に唇を落とす。
燭台切『・・・まぁ、伽羅ちゃんは必ずあの手この手できみを手に入れるだろうけど』
こういうことかーっ！
伽羅「内番。無理するなよ」
愛姫「う、ん」
燭台切side
顔が赤い愛姫ちゃんがやって来る。
見慣れない髪結い紐・・・。
色は、伽羅ちゃんの瞳の色。
あぁそういうことか。
牽制してるなぁ。
手が早いというか、なんというか。
愛姫side
体の熱さがおさまらないまま、夕飯やお風呂を終える。
主「愛姫ー！今日女子会しよ」
愛姫「ぜひ！やろう！」
主「こんなに女子会に食いついてくる愛姫初めて。じゃ、後で私の部屋ね。お菓子持ち込みOK」
愛姫「うん」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年4月4日 20時
