失いかけて気づくもの ページ31
愛姫side
酒飲み組に外で待機命令を出し、ある程度、騒動の説明をした。
長義「すまなかった。みんなにも、迷惑をかけてしまって・・・」
乱「別にいいよ。やりたくてやったわけじゃないんでしょ？」
長義「当たり前だ！俺も、その時の記憶はほとんどない」
愛姫「靄の中にいたときにいた人間が言うには、本丸を内部破壊をしたくて試してみたんだって」
主「じゃあ、長義が何か変な術を引っ付けられて、私の結界がそれに反応して、私は予想以上の術の強さで意識が朧気だったと」
鶯丸「記憶があるのは俺たち初期の二部隊と長船だけだったな」
にっかり「長船の記憶が残ってたのも、長義くんのせめてもの抵抗だったのかな」
主「なるほどね。で、みんなは何か追っかけられて、本丸を戻すために戦っていたと」
国広「もしかしたら本丸が壊れてるかもしれないが」
主「は？」
国広「本丸の酒癖が悪いやつらに飲ませたんだ」
乱「鯰尾兄さんにも飲ませちゃった」
主「・・・マジ？」
一期「マジです」
主「半壊してないといいな」
愛姫「そうだね」
鶯丸「愛姫。それは暑苦しくないのか」
愛姫「まったくもって」
鶯丸さんが言う"それ"とは私の隣にぴったりとくっついてるお兄ちゃんと伽羅だ。
国広「見てて暑苦しいんだが」
愛姫「以外と暖かいよ」
にっかり「熱でもあるんじゃないのかい？」
一期「そういえば、二振りとも、少し濡れていますね」
愛姫「池に飛び込んだから」
長義「記憶にないんだが」
愛姫「しょうがないよ。・・・へくちっ。うわぁっ」
くしゃみをしてからの伽羅の秒速横抱き。
愛姫「え、ちょ、ちょっと！？」
私の部屋に入り、私に上着をかけ、てきぱきと布団を敷くと、
伽羅「湯が沸くまでそこで待ってろ」
そう言って部屋を出ていった。
愛姫「ありがとう！」
伽羅「・・・」
NOside
主「なに今の。伽羅ちゃんめっちゃカッコ良かったんだけど」
国広「失いかけて、少し怖くなったんだろ」
長義「俺はまだ認めないけどね」
小竜「まぁまぁ。あれで彼女も大倶利伽羅の気持ちに気づくでしょ」
小豆「わからないぞ。愛姫はにぶいからな」
謙信「でも、大倶利伽羅にしてはいいあぴーるだったとおもうぞ！」
乱「一歩進んだ感じ？」
国広「半歩だろ」
主「え、待って待って。何の話？」
一期「気づいておられなかったのですか？」
長義「さっきのはあからさまだと思ったんだが・・・」
乱「大倶利伽羅さんは、愛姫ちゃんに恋してるんだよ♪」
主「えぇぇ！？」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年4月4日 20時
