山姥切長義の"もしも" (ページ21)

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仮眠を終えてページ21

愛姫side
伽羅「寝るぞ」
愛姫「うん」
もう夜はすっかり深まっていた。

鯰尾「ぅ起きろー！皆の衆！」
薬研「さぁ行くぞ！本丸になぁ！はっはっは」
いつの間にか寝てしまっていたようで、鯰尾と薬研の大声で起こされた。
洞窟は広いので二人の声がわんわんと響く。
長谷部「しゃあしかぁ・・・」
歌仙「まったく、雅じゃない・・・」
謙信「うるさいんだぞ」
薬研「つれないこというなって謙信～」
謙信「さけくさい！」
伽羅「起きろ光忠」
燭台切「うぅーん。まだ寝るぅ」
乱「ふわぁ。いち兄起きてー」
一期「あぁ」
まだ皆眠たそう。
愛姫「・・・」
にっかり「浮かない顔だねぇ愛姫」
愛姫「んー。まぁ、そう見えるなら、そうだろうね」
伽羅には悪いことを頼んじゃったなぁ。
鶯丸「眉間にしわがよってるぞ」
つん。と眉間をつつく鶯丸さん。
国広「・・・ぶぇっくしょいっ！」
びっっくりしたぁ・・・。
くしょいっ！っと洞窟内に声が響く。
小竜「えー何々。凄いくしゃみ」
鯰尾「あっはっは！山姥切くしゃみヤバー」
国広「鼻がムズムズした」
愛姫「だからってあんな豪快なくしゃみになる？」
燭台切「山姥切くん寒いのぉ？あっためてあげようかぁ？」
伽羅「やめろ光忠。山姥切が死ぬ。こっちにしておけ」
ぽいっと光忠さんの懐に放り込まれる。
愛姫「え、」
燭台切「愛姫ちゃぁーん」
愛姫「うわぁっ」
ガバッと抱きつかれる。
苦しい！苦しいです光忠さん！
愛姫「むぅ・・・」
燭台切「ねぇ、愛姫ちゃん。どうして伽羅ちゃんにあんなこと言ったの？」
愛姫「え？」
燭台切「『私を斬って』って。僕たちじゃ、頼りない？」
愛姫「違うんです！そんなの、光忠さんたちに頼めるはずがない・・・」
燭台切「そうじゃなくって！何で斬ってって言ったの？」
愛姫「私が、もしお兄ちゃんに与しちゃったら・・・、その時はって」
燭台切「そんなことさせるわけない！もしきみが長義くんに与しちゃっても、説得させてみせるから！だから斬らせるなんてしないよぉー」
愛姫「ありがとうございます！でもあの、苦しいです！」
小竜「ちょっとちょっと、愛姫潰れちゃう！」
ベリッと私を光忠さんから引き剥がす小竜さん。
愛姫「た、助かりました」
国広「そろそろ行くぞ」
鯰尾「待ぁってましたぁ！」
薬研「柄まで通すぜぇ！」