山姥切長義の"もしも" (ページ18)

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軍議　三ページ18

愛姫side
鯰尾「よぉーし！飲むぞぉー！」
大般若、薬研、歌仙、燭台切「「「「おー！」」」」
小竜「よくこんなにたくさんのお酒があったね」
愛姫「最初は全然置いてなかったんですよ。でも、途中から飲んべえが増えてしまって」
国広「酒がないと騒がれたら面倒だからな」
鶯丸「俺は茶があれば充分だ」
あ、お茶が欲しいんだ。
愛姫「どうぞ。お茶です」
鶯丸「あぁ。ありがとう」
伽羅「飲め光忠」
燭台切「わぁ。伽羅ちゃんがお酌してくれるなんて珍しい」
長谷部「よし薬研。飲み比べだ」
薬研「よし来た。酔い潰れんなよ。長谷部」
長谷部「ふっ。挑むところだ」
鯰尾「愛姫ー。俺にもお酌してー」
愛姫「誰がするか」
鯰尾「ちぇー」
にっかり「フフフ。では僕がしてあげようか。・・・お酌のことだよ？」
鯰尾「わーい。青江さんやっさしーい」
もう随分酔ってるね。
乱「大般若さんはボクがしてあげる」
大般若「おお。こりゃありがたい」
一期「では我々は作戦を練るとしましょうか」
小竜「だね」
小豆「ほんまるとっこうぶたいをのぞくと、たちがさんふり、うちがたながふたふり、わきざしがひとふり、たんとうがさんふりか」
愛姫「そういえば、国広の本体は大きさそのまんまだったよね」
国広「そうだが、それがどうした？」
愛姫「いや、なら奇襲は向かないなって」
たぶん本体を蛍丸みたいに背負う形になる。
木や床に当たって音がしてあちらに気づかれる。
一期「奇襲はやはり、謙信や愛姫、にっかり殿が適任でしょうな」
愛姫「伽羅もだよ。眼光以外驚きの低彩度だからね」
防具をとって前を閉めたら特に。
愛姫「本丸各所に特攻部隊を当たらせよう。酔った彼らは一振りだけでも相当な破壊力を持つ」
一期「いつ襲撃しますか？」
愛姫「勿論皆が寝静まるはずの深夜。もしかしたら短刀や脇差は警備で起きてるかもだけど」
夜なら太刀や大太刀、槍や薙刀はあまり戦力にならない。
小竜「ならあまり時間がないね。もう日が落ちかかってる」
国広「焦らなくていい。行くのは深夜だろう？まだ時間はある」
愛姫「そうですよ。それに、あとは姫様の部屋に突入する刀を決めるだけですし。あとはもう各自の判断に任せます。作戦なんて彼方が有利な以上、あまり役に立ちませんよ」
一期「ですな。ただ皆さん、弟たちを折ったらどうなるか、わかっていますよね？」
お酒を飲んでいる刀たちも聞こえたのか、皆思いっきり首を縦に振った。