山姥切長義の"もしも" (ページ17)

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軍議　二ページ17

愛姫side
体が熱い。
怒りで我を失ってしまいそうだ。
こんなに怒ったのは伊達のお屋敷にいたとき以来だ。
国広「よし。軍議を再開するぞ。薬研、一期、乱、歌仙、大倶利伽羅、本丸はどうなっている」
薬研「皆心なしかピリついてる。全員武装状態。指揮を執るのは・・・山姥切長義だ」
国広「・・・そうか」
乱「しかも、三条の皆が主さんの部屋に結界を張って、簡単に入られないようになってる」
一期「三条の許しを得た者しか入られません」
歌仙「僕たちがきみたちと結託していることがバレてしまったからね。もう僕たちも、主の部屋に入れないだろう」
一期「護衛は、前田と平野です」
国広「守りを固めてきたな」
鶯丸「さて、ここをどうやって突破するかだな」
長谷部「彼方が九十数振りいるのに対して十六振りしかいないからな。慎重に作戦を練らなければ」
国広「あぁ。最終目標は、術を解くこと。その前に余計な戦闘は避けたい」
大般若「長義は堅物真面目だ。この中で誰が一番適任か・・・」
堅物真面目・・・。
なら、剣筋がわからない刀の方がいい。
でも、私たちは大体の剣筋を把握されてるはず。
次郎太刀みたいな刀がいたら良かったのに・・・。
よし、酒に弱い刀に飲ませよう。
愛姫「酒に弱い人ー」
国広「いきなりどうした」
愛姫「お兄ちゃんみたいな堅物真面目には何をするかわからない厄介者が効く。だから弱い刀に酒飲んでもらって酔って暴れてもらおうと思って」
国広「名案だ」
鯰尾「俺飲むー」
そういえば鯰尾は前、酔ってお店半壊にしたっけ？
適任じゃん。
愛姫「任せた鯰尾」
長谷部「おい待て壊れた部分は誰が補填するんだ」
愛姫「お兄ちゃん」
薬研「腹いせには丁度良いな。よし、俺も飲むぜ」
愛姫「はいあと四振りー」
小豆「ひとぶたいかんせいさせるつもりか」
愛姫「当たり前ですよ！本丸破壊・・・特攻部隊です！」
長谷部「おい今破壊って言っただろ」
愛姫「気のせい気のせい」
いつも通りの会話で少し心が和む。
歌仙「たまには僕も飲もうか」
大般若「俺も羽目外して飲むか」
燭台切「じゃあ僕も」
愛姫「あと一振りー」
長谷部「本丸破壊を黙ってみているのは辛い。記憶を消す。俺も飲もう」
愛姫「残りは三条を相手しよう。あそこは強い」
国広「結界を張ったのは」
にっかり「十中八九、小狐丸さんと石切丸だろうねぇ」
愛姫「戦闘不能にさせればいい。そうなった彼らは恐ろしくもなんともない」
着々と、本丸に攻め入る支度が整っていく。