山姥切長義の"もしも" (ページ11)

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術ページ11

愛姫side
燭台切「術を使った者の身内や縁が深い者は術にかかる確率が低いんだ」
国広「成る程。だから長船が」
だとしたら一つ引っかかることがある。
愛姫「だったら、どうして私や国広以外の第一部隊の面子に記憶が残っているのでしょうか」
鯰尾「確かに」
長谷部「俺たちはあまり長義とは関わりがないからな」
鶯丸「大方、主の加護が働いたんだろう」
国広「というと？」
鶯丸「俺たちが持っている御守りがあるだろう。あれはな、破壊された刀剣を復活させるだけではなく、俺たちを疫病などから守っているんだろう。こうなってみて初めて考えたがな」
愛姫「成る程。そしてその姫様との縁が深い皆は記憶が残ったってわけか」
長谷部「そういうことか」
国広「だとしたら、初期第二部隊辺りまでは記憶が残ってるんじゃないか？」
鯰尾「初期第二部隊っていち兄と乱と薬研以外誰がいたっけ？」
愛姫「歌仙、伽羅、光忠さん」
一期は早く来たからね。
粟田口の中では二番乗りだったから。
国広「じゃあその五振りに声をかけに行ってくれ」
愛姫「はいはい」
鯰尾「刀使いが荒いんだから」
謙信「いってくるんだぞ！」
燭台切「気を付けてね」
愛姫「行ってきます！」
本丸に向かって歩き始めた。