山姥切長義の"もしも" (ページ1)

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いつものことページ1

長義side
秋田「あ、おはようございます。山姥切さん」
国広「おはよう秋田」
山姥切と呼ばれるべきは俺であってお前ではない。
何回も言っているはずだ。
なのに・・・。
南泉「ふわぁ～。ん？山姥切」
長義「おはよう猫殺しくん」
南泉「なに朝っぱらから怖い顔してんだよ」
長義「そんな顔してないよ」
南泉「自覚がないだけだ。にゃ」
？？「にゃんせん一文字・・・」
南泉「お前はまたそうやって呼ぶ！」
？？「なーんだ。聞こえてたの？」
長義「おはよう愛姫」
愛姫「おはよう、お兄ちゃん」
愛姫は俺と同じ刀工、長義が打った短刀で、伊達政宗の正室、愛姫の守り刀だったことからこの名がついた。
この本丸の初鍛刀だ。
薬研「おう愛姫。後で手合わせしねぇか？」
所謂大将組がやって来る。
背が高いな、愛姫は。
厚と同じ身長だ。
愛姫「薬研と信濃と後藤と厚が相手？」
薬研「おうよ。余裕だろ、初鍛刀様」
愛姫「言ったね。後悔させてあげるよ」
信濃「また後でねー。愛姫」
愛姫「はいはい」
国広「山姥切、愛姫」
愛姫「ん？どうしたの、国広」
愛姫は偽物くんを国広と呼ぶ。
国広「主が明日提出の書類を見つけた」
またか・・・。
愛姫「今回で何回目？徹夜はうんざりなんだけど」
国広「安心しろ。三枚だけだ」
長義「一人一枚で片付けるぞ」
愛姫「はーい」
これが、いつもの日常。
代わり映えのしない毎日。
明日もきっと同じだ。
俺が"山姥切"ではないこの世界。
もし、この本丸の初期刀が俺だったのなら。
俺の方が偽物くんより早くこの本丸に来ていたら。
俺が"山姥切"だったのだろうか。