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19話おひさー わさび ページ22

「さーて。とにかく、なんか喧嘩してスッキリしたなぁ」

「え、そのためのアレだったの!?」

放課後の屋上。

いるのは私、凛、それからカラ松と十四松以外の松。

「カラ松と十四松は?」

「クソ松は演劇部の部活。十四松は野球部の部活。」

「へぇ〜。あいつら部活入ってたんだ」

今日もおそ松から収集がかかり、私は凛を引きずってここまできたのだ。

「で、本題だけど、愛華、今日の授業中言ってたのって、ほんと?」

チョロ松が私に問う。

授業中、チョロ松に手紙をまわし、青水高校の不良から住所と電話番号をもらったことを伝えたのだ。

「うん!家帰ってからパーカーのポケットみたら入ってた!」

「で、その紙は?」

沈黙が流れる。

「…愛華?その紙は?」

私は冷や汗をだらだら流しながら答えた。

「洗濯してデリートしました。」

一瞬の沈黙のあと、私が凛に殴られたのは言うまでもない。

「おいこらカスチビてめぇ…ポケットから出したのになんでまたしまってんだゴラ」

「ひゃい、おっしゃるとおりで…」

「まぁ、なんとかなるだろ?ww」

「おそ松兄さん楽観的すぎ!もっと考えてよ!住所だってわかんないし、せっかく青水に喧嘩売るチャンスだったのに!」

チョロ松がそう言うと、おそ松はニヤリと笑った。

「だから、なんとかなるだろって。な?トド松」

皆が一斉にトド松を見る。

トド松はスマホをいじりながら、答えた。

「まぁね。ボクの情報網、なめないでくれる?
青水高校の女子校バージョン、青水学園の女の子達のラインなら、とっくに持ってる。」

「「「トッティィィ」」」

「あーもう!分かった分かった!ちょっと待ってよ」

三分後

「はい。場所わかったよ」

「はやっ」

「トド松、どうやったんだ??」

チョロ松が問う。

「青水学園で青水高校の被害にあってる子達はたくさんいるからね。その子たちに場所きいて、それぞれの示す条件に当てはまる所を検索しただけだよ。」

「すげぇ!!」

「で、それはどこなんだ??」

トド松が画面を見せる。

そこには廃屋が。

「ここ??廃屋??」

「ぽいわー。ぽい。」

「電話番号もわかったよ。でも、いらないでしょ?」

「まぁな。よっしゃお前ら!さっそく今日の夜、潰しにいこうぜ!」

「「「さんせー」」」

「かるっ!?」

青水高校を潰せば、とりあえずなんかいい気がした。
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作者名:わさび餅 x他1人 | 作者ホームページ:( ˇωˇ )  
作成日時:2017年2月9日 20時

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