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朝日を拾った日 三 ページ44

主side
朝日に怒るへし。
正直こんなに怒ったへしを見るのは初めてなのでちょっと怖かった。
思わず南海先生の影に隠れてしまう。
長谷部「大体お前はそんな弱々しい性格だったか?俺の知る朝日はもっと血気盛んだったが。いっつも口喧嘩に負けた俺を弄っていただろう。そんな朝日がここまで弱くなるとはな。今なら俺が余裕で勝てそうだ」
いきなり朝日を煽り始めるので、冷や汗をかく。
朝日はというと
朝日「黒田でチヤホヤされてたお坊っちゃんは黙ってろよ」
へしに言い返しました。
長谷部「ほぅ?もう一度言ってみろ」
朝日「黒田でチヤホヤされてたお坊っちゃんは黙ってろよって言ったんだよ。何?年取って耳悪くなっちゃったの?」
さっきの朝日は何処に?と、聞きたくなるくらい元気(?)になった。
一期「あ、あの・・・」
おろおろしているいち。
そりゃさっきまでめちゃくちゃ落ち込んでて今にも死にたそうな朝日がここまで元気(?)になったんだからおろおろしますよね。
長谷部「いいや。俺の耳は健在だぞ。何せお前より若いからな」
朝日「なんなら坊やは黙ってなよ。どうせ私に負けて、後で悔しがるん、だか、ら」
ポロポロと涙を流し始めた朝日。
一期「はーせーべーどーのー」
怒るいち。
そんないちを無視して朝日に語りかけるへし。
長谷部「はぁー。泣け泣け。今のうちに沢山泣け。その傷が新しいうちに。古くなると、どうやって泣けばいいのかもわからなくなるからな」
朝日「偉そうなこと、言って・・・。長谷部、別の長谷部っていうのはわかってるけど、聞いてくれる?」
長谷部「あぁ」
朝日「ごめん。長谷部が必死に開いてくれた血路だったのに。きみの一部も持って帰れなくて。必ず見つけるから。それまで待ってて」
長谷部「あぁ。わかった。あまり長く待たせるなよ」
ふと、へしから別の霊力を感じる。
朝日もそれに気づいたようで
朝日「長谷部・・・?」
長谷部「全く。早く見つけに来い。今本丸は神隠しのような状態になっている。襲撃した本丸の審神者が隠した。待ってるぞ。・・・・・・しっかり生きろよ。俺たちと、主の分まで。俺たちに会いに来るまで、折れることは許さん」
朝日「うん。わかった」
そう言って、二人は指切りをした。

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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki  
作成日時:2023年3月29日 19時

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