2020年 甲府 ページ33
加州side
加州「2020年のはず、だよね」
一期「ええ。確かに時代は2020年になっています」
あちら線についた途端、転移装置がブッ壊れた。
これじゃ帰れねぇじゃん。
蛍丸「大きな城下町」
加州「あの爺と来たときとなんら変わらないじゃん」
浦島「うわー。着物着た人が歩いているよ!」
愛染「すげー!侍、久し振りに見た!」
岩融「町に降りるか?」
一期「いえ。今の我々では相当目立ちます」
加州「転移装置が壊れた以上、ここに留まるしかないか・・・。この時代で服装に違和感がないのは・・・、浦島、岩融、情報収集と物質調達お願いしていい?」
浦島「まかせて!皆に似合うの買ってくるよ!」
岩融「しかし我らには金がないが・・・」
全員「・・・」
??「お主ら、武士か?」
後ろに一人の老人と若い男の人と女の人、そして子供が一人がいた。
加州「まぁ、そんなもんだけど」
??「皆様に頼みがあります。どうか我々に、お力添え願えないでしょうか!」
一期「というと?」
??「実は、我々はこの藩の藩主なのです」
愛染、浦島「「え!?」」
藩主「藩を継ぐことがないとわかった弟が反乱を起こしたのです。私が藩を継いだばかりで、地盤固めができていなかったばかりに、こんなことに・・・」
お家騒動ってやつ?
でも確かにこの人、身なりもいいし、藩主っていうのは本当だろうな。
藩主「お礼は何でも致します!どうかお力添えを!」
一期「どうしますか?こちら側の歴史がわからない以上、下手に手を出さない方がいいかもしれませんが」
加州「いや、寧ろ好都合。こちらの歴史に手を出してこっちの奴らを誘きだそう。刀剣男士だろうが、時間遡行軍だろうが」
一期「ですな」
俺たちは藩主一家に向き直り、
加州「詳しい事情を聞かせて」
藩主たちは嬉しそうに顔を綻ばせた。
こちら側の誰かが現れますよーに!
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2023年3月29日 19時